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日本政府の外国人観光客の緩和 香港は「青」で歓喜も、ツアーは高額に

香港と日本を繋ぐ便数も少しずつ増加している

香港と日本を繋ぐ便数も少しずつ増加している

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 日本政府は5月26日、新型コロナウイルス対策に関連して6月1日より水際対策を緩和することを発表したが、香港は3分類のうちPCR検査も待機も求められない「青」に分類された。新型コロナが広まる前は人口の約3分の一となる年間200万人以上が来日してした親日都市で、世界がウィズコロナにシフトする中、日本の渡航解禁を待つ人多かった。

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 外国から香港に戻ると、香港市民・外国人問わず政府指定隔離ホテルで7日の隔離をする必要があるが、日本旅行に強みを持つ大手旅行代理店「縱橫遊(WWPKG)」には、日本旅行についての問い合わせが従来の20~30倍にも達しているという。同じく訪日大手旅行会社「東瀛遊(EGL)」では、主に中部エリアを回る6月出発の6泊7日の団体ツアーを2万8,989香港ドルで販売した。一団体の参加者は最大8人に限る。これには香港での7日間隔離のホテル代は含まれていないこともあり、日本円でも最低60万円ほどが必要になる内容。「反応はもちろんあり、申し込みもあったが、まだ売りづらい。受け入れ側のバスの人数などがもう少し緩和されれば、売値も下げることができる」と袁文英社長は話す。ほかにも日本への渡航解禁が香港の新聞などで頻繁にニュースとして取り上げらるほか、コロナ禍での日本旅行で必要なことについて指南するサイトが出現するなど、早くも訪日に注目が集まっている。

「赤」「黄」「青」のうち98カ国・地域が青に分類され、その中に香港が入った。香港から日本に行く場合、出発72時間前のPCR検査の陰性証明書は必要だが、ワクチン2回または3回接種の問わず空港到着時にPCR検査を受けず、自宅や宿泊施設での待機を求めない。

 日本政府は入国者の上限も1万人から2万人、3万人と段階的に増やす検討をし、6月10日から観光客についても、青に分類された国・地域に関しては添乗員が同行するツアーを認めることになった。香港の旅行代理店は、渡航が解禁される時を見越して数カ月前から日本の観光業界関係者とさまざまな折衝を行い、準備を行ってきた。併せて、コロナ禍でのツアーであることから、日本のワクチン接種率、MY SOSやCOCOAなどのアプリのインストールについて、ファイザー、モデルナなど日本が承認しているワクチンの種類、出発72時間前のPCR検査の陰性証明書が必要である。

 香港市民や外国人が日本から香港に戻る場合は、香港政府が指定したホテルで最短で7日間の強制隔離をしなければならないだけに、現在の盛り上がりは隔離をしてでも日本を訪れたい香港人が多いことを意味する。その背景として、欧米への海外旅行でも構わないが、日本は距離的にも近いため気軽に行ける海外であること、文化的にも身近であること、円安であること、香港と日本を往復する場合、最長の隔離期間が35日間(香港21日、日本14日)であった時期を考えると、これでも7日は5分の一になったことなどが挙げられる。

 岸田首相は、香港人に人気の新千歳空港や那覇空港の受け入れも開始するとしており、ウィズコロナの最初の海外旅行は日本という香港人がさらに増えそうだ。

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