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香港の新型コロナ対策、第2弾スタート ワクチン4回目、海外接種のオンライン申請再開

第2弾の緩和措置がスタートしている香港

第2弾の緩和措置がスタートしている香港

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 香港政府は、新型コロナウイルス対策について3段階に分けて実施すると発表してきたが、5月19日より本格的に第2弾の運用を始めた。第2弾の4項目については前出しで運用していたため、全面運用とし、まずは6月1日まで行う。同じ19日、海外のワクチン接種記録についてオンライン申請の再開することを明らかにし、21日には18歳~59歳の4回目の接種についての概要も発表した。

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 香港は24日現在、検査による陽性反応を示した人は121万586人、最終確定した累計感染者は33万2030人、死亡者は9370人となっている。新規感染者は190人、うち28人は海外からの輸入症例だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が668万7595人(91.9%)、2回目も終えた人は629万6705人(86.5%)、3回目の接種回数は363万7904人(53.7%)となっている。

 新型コロナウイルス対策の第2弾については、5月5日よりレストランでの1卓当たりの人数を4人から8人にするなど4項目について前倒しで実施してきた。特に特徴的なのは、これまで一時営業停止措置を受けていたバー・パブの営業の再開が認められることになった点で、営業時間は朝5時から深夜1時59分まで、収容人数は75%、1卓当たりの上限は4人、テーブルの間隔も十分に空ける必要があるという規定が盛り込まれた。ほかにも、アミューズメント施設、カラオケ、公共娯楽施設などの制限も大幅に緩和されることになった。期限は6月1日まで。

 21日、香港政府は18歳~59歳のワクチン接種の4回目の接種について明らかにした。接種するには、3回目接種終了からから最低でも半年の期間を空ける必要があるほか、種類はこれまで通り、香港では米ファイザー/独ビオンテックの「復必泰(Comirnaty)」と北京の科興控股生物技術(Sinovac Biotech)の「克爾来福(CoronaVac)」のどちらかを選択する。5月26日から専用サイトで予約ができるようになる。60歳以上については、既に4月8日付で3回目を打ってから3カ月経過した人に対しては4回目を接種が可能という概要を発表していた。

 香港はワクチン接種を前提とした社会経済活動を行う「疫苗通行證(Vaccine Pass)/ワクチンパス」を推進している。現在、第2段階中で5月30日まで実施し、林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官によると3段階目を6月30日から始める予定だ。

 加えて、香港にはワクチン2回を打った人であれば入境可能となり、政府指定ホテルでの隔離期間が7日に緩和されたため、今後、入境者が徐々に増加すると見込まれる。ワクチンパスがなければ、外国人でも行動が規制されるため、海外で接種したワクチンもワクチンパスの適用対象となっていた。基本的に香港到着日から180日間の臨時ワクチンパスが発給されるが、5月20日に海外の接種記録のオンライン申請も再開する。記録は香港各施設を利用する際に必要なアプリ「安心出行(LeaveHomeSafe)」に反映されることから、申請すれば有効期限がある臨時ワクチンパスで活動することができるようになる。

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