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香港でワクチンパスの第2弾開始 接種完了なしでは、街中での制限多く

一段と措置が緩和される香港

一段と措置が緩和される香港

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 香港政府は4月19日、「疫苗通行證(Vaccine Pass)/ワクチンパス」の第2段階についての詳細を発表し、4月30日にスタートする。5月30日までの1カ月間で、18歳以上であればワクチン接種が2回完了していることが前提となる。接種をしていなければ、飲食店などへの入店ができなくなるなど多くの行動制約が待ち構えている。

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 香港は29日現在、検査による陽性反応を示した人は120万3847人、最終確定した累計感染者は33万599人、死亡者は9298人となっている。新規感染者は366人、うち14人は海外からの輸入症例だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が662万9861人(91.1%)、2回目も終えた人は611万8484人(84.1%)となっている。3回目の接種回数は319万3599人(47.1%)だ。

 香港政府は2月8日にワクチンパス政策を打ち出し、ワクチンを接種しなければ、さまざまな活動に制約を生じてしまう状況を作り出すことで、市民のワクチン接種を加速させようとしてきた。

 第2弾は4月30~5月30日の1カ月間。12~17歳は1回接種から6カ月未満の人は1回の接種のみだが、1回目の接種から6カ月以上経過した人は2回目の接種が求められる。18歳以上は2回接種完了が基本。

 12歳以上の新型コロナ感染者については、回復後6カ月未満の人にはワクチンの接種完了要求はない。もし2回または3回の接種を受けた上でブレークスルー感染した人もワクチン接種が完了し、自然免疫を持っているとし、ワクチンは要求されない。

 回復後6カ月を経過した場合、一度もワクチンを接種したことがない人は12~17歳の接種規定が適用される。既に1回接種した人は2回目の接種を完了していなければならない。

 接種を完了した人は、新型コロナ用に開発された政府系アプリの「智方便(iAMSmart)」や「醫健通(eHealth)」にデータが反映されるほか、新しく「康復紀?二維碼(The recovery record QR code)」もダウンロードできるようになる。これは、陽性者用で回復した者であることを証明する専用QRコード。有効期間は180日で、「智方便」か「安心出行(LeaveHomeSafe)」内に組み込まれる予定だ。

 施設に入場する際にQRコードのスキャンが必要とされるのは、レストラン・バー、ゲームセンター、浴室、フィットネスセンター、屋内の娯楽場所、パーティールーム、美容院、クラブハウス、ナイトクラブ、カラオケ、麻雀、マッサージ、屋外の体育施設、スイミングプール、クルーズ船、屋内イベント会場、理髪店、宗教施設。

 一方、ショッピングモール、デパート、街市、スーパーマーケットでは出入口に設置されている機械にQRコードをかざすのみ。場合によっては、施設内を利用している時に、関係者からワクチン接種をしているかどうかの証明を求められる場合がある。

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