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香港にタイ料理店「Sawadee Chef」 タイと中華を融合した料理に日本食材も

提供メニューのひとつ「海南チキン」

提供メニューのひとつ「海南チキン」

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 香港の奥運駅にあるショッピングモール「奥海城」(G/F, Shop G21-G23, G25-G27, Olympian City 2, 18 Hoi Ting Road, Tai Kok Tsui, Kowloon TEL 2881 8803)に5月1日、コンテンポラリータイ料理レストラン「Sawadee Chef」がオープンした。香港とマカオで1000人を超えるスタッフと38のレストランを擁する「LUBUDS」のレストラン事業として運営する。

店舗内の様子

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 四川、広東、北京、上海の料理で40年の経験を持つ中国人シェフ、邵德龍(ロナルド・シャオ)シェフが手がけたメニューは、「さまざまな辛さを軸に、伝統的なタイ料理のエッセンスを保ちつつ、中国の調理技術の細かさと四川の辛さの要素を取り入れ、2大料理を一つにまとめた料理を提供する」という。長年タイ料理が浸透している香港市場で、「タイ料理を全く新しいレベルに引き上げ、新しいグルメ体験を提供する」ことを目的にオープンした。

 四川省生まれで浙江省出身のシャオシェフは、中国の多様な食文化に触れながら育ち、香港で料理の腕を磨いた。その後、ニューデリー、サウジアラビア、シンガポール、マカオの5つ星ホテルで働いたことで得られた料理哲学と職人技を確立したことが同店の新コンセプトにも生きているという。

 店内全体は無地の木材で装飾し、木製のテーブルと椅子にはトウの木製のシートが使うなどして自然を意識し、高い天井が特徴の快適さを与える空間に120席を用意した。柱には金属フレームの照明を取り付け、クラシックなタイの魅力を伝えながら、「ミニマルでスタイリッシュ」な演出を施す。メインダイニングにある10席のオープンバーベキュー・バーでは、串焼きの調理風景を目で楽しむことができ、透明ガラス越しに食材の紹介をする。2つのVIPルームも用意した。

 シャオシェフは、チームを率いて多彩でユニークなシグネチャー料理を数多く生み出した。豚バラ肉のスパイシーミンチ肉にシソの葉を添えた「辣炒泰式黑豚肉碎配芝麻葉」(248香港ドル)は、広東料理の鳩の細切り炒めとタイの伝統的な豚ミンチとレタスの包み焼きの技術を組み合わせたもので、豚ミンチとレタスの代わりに、手でカットした日本の黒豚とシソの葉が添えたのが特徴。貴州省の郷土料理とタイのトムヤムスープを組み合わせた「泰式酸湯魚」 (408香港ドル)は、トマトを共通項として2つの料理をまとめ、 レモングラス、ショウガ、唐辛子、レモンの葉など、トムヤムクンスープの材料を使ったモン族の酸っぱいスープで魚を煮込む。さらに、新鮮な魚の煮汁を使い、弾力のある麺を添え、両国の文化を取り入れたユニークな一皿に仕上げた。

 タイ料理における伝統的な果物の使い方にヒントを得た「藤椒蟶子青提子」(218香港ドル)は、種なしの青ブドウを同じ大きさにスライスし、他の食材と組み合わせる。ニュージーランド産の新鮮なマテ貝は約70度の湯で調理することで、身の締まりを良くしたという。最後に、四川サンショウとレモンを加え、味付けをする。

 バーベキューメニューには日本の焼き鳥シェフを招き、「日本の職人技の包丁さばき、味付け、焼きの技術を駆使した」メニューを開発したという。イカの丸焼き(時価)やナス(98香港ドル)を提供。四川省の唐辛子と雲南省の唐辛子を使ったスパイシーな自家製ソースを作り、焼きたてのイカにかけて提供する。ナスは適度に焦がした後、柔らかい果肉を残すように皮をむき、グリーンチリ、ミントの葉、スパイスを使ったスパイシーな自家製ソースをかけて提供する。

 営業時間 は12時~22時。

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