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香港・灣仔の歴史建造物に焼酎と音楽を楽しむラウンジ 焼酎や泡盛カクテルを提供

香港に登場した焼酎をメインにしたジャパニーズスピリッツラウンジ

香港に登場した焼酎をメインにしたジャパニーズスピリッツラウンジ

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 湾仔の茂蘿街にあるコミュニティーハブ「M7」に1月27日、焼酎や泡盛などをメインに扱うジャパニーズスピリッツラウンジ「Kuromaru」(1/F, 7 Mallory Street, Wan Chai, Hong Kong)がオープンした。

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 1910年代に建てられ、長きに渡り住居と小売店を中心として使われてきた歴史がある建築だが、2013年7月より、クリエーティブ分野に力を入れた企画展などを実施してきた。香港政府から第2級歴史的建造物に指定され、香港芸術中心(Hong Kong Art Centre)が利用してきた2018年以降は、展覧会の開催や多目的スペースとして短期利用してもらう形で運営。今月より「M7」と名称を改め、小売店、飲食サービス、コミュニティースペースを提供するコミュニティーハブとして再スタートを切ったばかりだ。

 バルコニー、タイル張りの勾配屋根、木製のフレンチドア、木製の内階段など歴史を感じる要素に囲まれる建物で、店内へはエレベーターなどで行けるだけでなく、昔の建物をそのままに感じられる路面からつながる急な階段なども使うことができ、店内へと続いていく設計を生かしている。

 同店は、ジャパニーズウェスタンダイニング「メゾン明治(Maison Meiji)」の一つで、同じフロア内を「コーヒー&ティーバー」「ビストロ」「ラウンジ」の3業態で構成しながら、それぞれの店でのメニューなども楽しむことができる飲食版のコミュニティーハブ。焼酎などのスピリッツ類に「音楽を掛け合わせたい」という思いで、レコードを意味する「黒丸(KUROMARU)」を店名に付けた。運営は灣仔のウイスキーバー「Mizunara:The Library」を手掛けたチームを中心に新しいメンバーで協力していくという。

 カウンターとソファ席で構成する店内は約300スクエアフィート。プライベートルームやレストランスペースなど、それぞれ趣きと用途が異なる部屋の区画の一つをラウンジとして利用し、音楽やカクテルの愛好家がゆったりとした時間を過ごせるようにした。ラウンジ部分は6席のカウンターと、テーブル席を合わせて30人程度を収容できる。VIP客がレコードを保管できるロッカーを設置するほか、ジャズやロックをはじめ、モータウンサウンドなどをDJが選曲する。

 焼酎は、鹿児島本格焼酎を中心に、ライチの香りが特徴的な「DAIYAME40」やフルーティーな「八(HACHI)」に加え、泡盛なども豊富に取りそろえ、現段階では12銘柄程度だが「今後増やしていく」という。

 「Shochu Highball」(100香港ドル)をはじめ、国分酒造の芋焼酎「安田」を使い、デコポンとライムジュース、トニックウオーターで合わせたチューハイ「Decopon Chu-Hi」(120香港ドル)のほか、ライチのようなフルーティーな香りを特徴とする「Daiyame」で作るスプモーニ「Daiyame Spumoni」は、芋焼酎とカンパリを掛け合わせ、グレープフルーツも使うことで色味もオレンジがかった淡いピンク色で、ロンググラスで提供する。ほかにも泡盛とマンゴーのモヒート「Aomori Mango Smash」や麦焼酎を使ったブラッディマリー「Spicy Bloody MUGI Mary」(以上120香港ドル)など、それぞれの焼酎や泡盛の特徴を生かしたカクテルを並べる。

 フードは、唐揚げ、明太子パスタ、和牛ステーキハンバーグなどの「日本で食べられるような洋食」も、併設のレストラン側からオーダーできる。

  営業時間は18時~翌2時。旧正月は2日まで休み。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて12時~18時で営業。月曜定休。

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