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灣仔に「野田珈琲」 香港人たちだけで創業、全ての生豆を日本から輸入

店舗外観も日本らしさを感じさせる造りに

店舗外観も日本らしさを感じさせる造りに

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 香港の灣仔と銅鑼湾を結ぶ軒尼斯道に8月12日、日本から輸入したコーヒー豆を扱い、カフェも展開する「野田珈琲(コーヒー)」(Shop B, Ground Floor, 314-324 Hennessy Road, Wanchai TEL 3709 8549)がオープンした。

それぞれのコーヒー豆について丁寧に説明する

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 同店は複数の香港人オーナーがオープンしたもので、日本から65種類の生豆を輸入し、原産国は20カ国に及ぶ。「日本にはもともとコーヒー文化が根付き100年以上と歴史も長い」と、マーケティングダイレクターの蘇晶儀さんは、日本から輸入をすることになった経緯を話す。「コーヒー業界は実は閉鎖的なところもあり、農園が簡単に直接販売してくれるものではない。日本人といい関係ができている各国の豆を日本から仕入れることで、我々も香港で質の高いコーヒーを提供できる」とも。

 店内は日本の空間を思わせるような白木のテーブルやカウンターを設え、トウの椅子や木の椅子などを配置したり、店名が入ったのれんを掛けたりするなど、日本を意識して「清潔感があるように」仕上げた。生豆を入れる器も酒の升や米びつを使うなど、香港人らしい発想で売り場を作る。ショーケースの中には「日本人がよく飲むコーヒー」をまとめて展示販売し、ブルーマウンテンやコナなど9種類のコーヒーを並べる。

 スタッフは日本から輸入した生豆を選別し、大きさや形に分けて、傷みがあるものをまず取り除く。この作業をすることで、苦味や酸味、カビなどの雑味を排除し、「おいしい」いれたてコーヒーを提供することができるという。

 コーヒー豆の購入客は、店内でコーヒー豆を選ぶと焙煎(ばいせん)の様子を見ることができる。一般的に大衆的なコーヒーは15キロ、50キロといった規模でまとめてローストするが、スペシャルティローストは少量で焙煎する豆のこと。同店では専用ロースターを使って、オーダーごとに1回で最大300グラムの豆に限定して焙煎する。時間は約15分間。

 一番人気のコーヒー豆はエチオピアの「ゲイシャ」で「酸味も利いたすっきりとした味わい」である一方、、2番目に人気があるのがブラジル産の「サントアントニオプレミアムショコラ」。名前の通りチョコレートのような甘みある味わいがある。「特定の味の好みに偏るのではなく、いろいろな味わいを試したい人が多い」という。

 コーヒーをいれる器具は新潟の燕三条のものを採用した。「KOGU」のコーヒーカップは、「手作業による直線的な構造で、抽出時に空気を多く通し、不純物を減らし、香りをコーヒーに伝えることができるもの」だという。

 店内でも各種コーヒーを提供。通常のアメリカーノ(32香港ドル)をはじめ、コールドブリュ(42香港ドル)のほか、ハンドドリップコーヒー(68香港ドル~198香港ドル)など。

 今後について、蘇さんは「複数店舗も考えたいが、香港はコーヒーに対する要求がどんどん高くなってきている。この需要に応えるため、我々自体が香港市場へのサプライヤーとなって香港のコーヒー文化発展に貢献していきたい」と話す。

 営業時間は8時~20時30分。

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