食べる 買う

香港・灣仔にサワードウ主軸のベーカリー「SOUR DOUGH」 ベジタリアン向けメニューも多く

ショーケースにパンだけでなく総菜なども並べる

ショーケースにパンだけでなく総菜なども並べる

  • 18

  •  

 香港ではやりつつあるサワードウブレッドをメインに販売するベーカリー「SOUR DOUGH」(G/F, Keen Hung Commercial Building, 80 Queen’s Road East, Wan Chai.)が3月24日、灣仔のクイーンズロードウエスト沿いに開業した。

道沿いに開放的な空間に仕上げた店舗の外観

[広告]

 路面店という立地を生かし、大きな窓を開放して椅子を並べるなど開放的な造りの店は、緑色をベースにパステル色の緑を差し色にして「ナチュラル感ある印象に仕上げた」という。ショーケースに並んだブレッドが通りからも見えるようにした同店には多くの人が列を作る。

 創業者であるスイス人のパティシエ、ジェラール・デュボア(Gerard Dubois )さんは1991年、香港でラ・ローズ・ノワール・パティスリー(La Rose Noire Patisserie)をオープンし、2012年に利東街にもあるパッション(Passion)へとブランドを拡大。スーパー内の店からカフェ運営など、ベーカリー&ペストリービジネスを育ててきた。デュボアさんの「数十年にわたるパン作りの知識、発見、風味とペストリーへの情熱を最新の飲食店『サワードウ』に反映させた」という。

 全てのパンと焼き菓子は、30年以上自然発酵で手入れした、ライ麦、ホワイトライ、ブラックライの3種類で作るサワードウを使う。 ここ数年、長時間発酵の生地に注目が集まり、家でもパンを焼く人が増えるなど、香港でも人気を博しているが、サワードウは最も古い発酵パンの一つで、「その起源は紀元前3700年の古代エジプトにさかのぼる」とも。イーストを使わないこの生地は、しっかりとした弾力のあるクラスト(皮・表皮)を持つサワードウ人気の背景に「香港の健康志向にも合う」ことがある分析する。

 同店のパンはクロワッサン、ペストリー、デニッシュペストリーなど、全てサワードウから作るため、砂糖やナトリウムは従来のものと比べて半分でヘルシーに仕上げた。サワードウ・クロワッサン(23香港ドル)、ホワイトライ、ライ麦、ミックスグレインブレッドなど、同名の伝統的なサワードウパン(36香港ドル)などのオーソドックスなものをはじめ、キャラメリゼ洋ナシ・クリスプバスケット(30香港ドル)、クランベリーチョコレートサワードウ(39香港ドル)などの焼き菓子も提供する。

 サンドイッチは、世界の味にインスパイアされたものを取りそろえている。ギリシャヨーグルトとアプリコットチャツネでマリネしたチキンをトマトとオリーブチャツネのバンズで挟んだチキンサンド「Indian Tikka Chicken」(58香港ドル) や、スライスハム、スローローストポーク、ピクルス、スイスチーズを酸味のあるイタリアンチャバタパンで挟んだカリブ風味の「Cuban Sandwich」 (62香港ドル) はを用意。「Pastrami Sauerkraut Smoked Beef Sandwich 」(67香港ドル) は、ライ麦のサワードウパンを使ったホットサンドで、ベジタリアン向けには、ナスと豆腐で作った「Eggplant Tofu」や野菜をたっぷり載せた「Roasted Field Vegetables」 (同58香港ドル) などのオールベジタリアンサンドイッチも用意している。

 ほかにも、総菜をセレクトできるほか、ベジタリアン用のビーガンサラダやビーガンスープ、さまざまなフレーバーとカラフルな具材を使ったメニューも提供する。サラダボックスには小(3種類60香港ドル)と大(4種類80香港ドル)があり、フレンチハム(20香港ドル)、スモークサーモン(25香港ドル)などのトッピングも追加できる。

 営業時間は、8時30分~18時。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業中だが、店頭で購入した場合は席を確保して、その場で食べることもできる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース