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ドミニク・アンセルさんの「當文歴餅店」が香港島に旗艦店 目玉はクロワッサントースト

同店で注目のクロワッサントーストほか、香港ならではのアイテムが並ぶ

同店で注目のクロワッサントーストほか、香港ならではのアイテムが並ぶ

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「クロナッツ」の生みの親として世界的に知られるパティシエのドミニク・アンセルさんのベーカリー「當文歴(Dang Wen Li)餅店 by Dominique Ansel」が6月7日、香港島の中環(Shop 2, G/F, 80 Queen’s Road Central, Central Tel: 3482 7735)にフラッグシップ店「H Queen's Flagship」をオープンした。

ガラス張りで明るい印象の店頭

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 香港への進出は、2020年1月に尖沙咀のオーシャンターミナルにオープンして以来、昨年12月にifcでポップアップショップを開設するなどして拡大させてきた。

 3000平方フィート以上の店舗面積を持つ広々とした店内は白を基調とし、奥行きのある設計で、椅子やテーブルに差し色のカラーを入れるなどした60席を設置。店内のキッチンでは、ヴィエノワズリーやペストリーを毎日作り、デザートからセイボリーアイテムまで、オーブンで焼きたての新鮮で香り高い商品を提供している。

 クロワッサンもその一つで、フランス産の小麦粉とバター、9年間継続して投入されたニューヨーク店の天然酵母を使う。一つのヴィエノワズリーが完成するまでには、24時間の低温発酵を含めて4日間かかるが、その時間をかけることで表面は黄金色に輝き、中は蜂の巣状の模様が入ったクロワッサンが完成するという。

 今回のオープンに合わせて、新作の「クロワッサントースト」を発売する。半年前、シェフのドミニクさんと香港のチームは、家庭で食べられるパンでありながら、ブランドの繊細なベーキング技術を反映したパンの開発に着手した。クロワッサントーストは、材料の割合、焼き方、形など「最高のもの」を目指すため試作を重ねて生まれた。生地の練り込みから成形まで、さまざまな技術で作られており、クロワッサン本来の表面のカリッとした食感と内部の柔らかな食感を再現した。「味と見た目の両方で消費者に驚きを提供したい」という。

 クロワッサントーストは、スイーツ系とセイボリー系の2種類を販売する。個包装になっており、そのまま食べても、温めて食べても、香りを楽しむことができるという。シーソルトクロワッサントースト(45香港ドル)は、イギリス産のシーソルトが、クロワッサンのバターの香りを際立たせ商品で、生地は81層になるよう折り畳み、通常の長方形の形に焼き上げる。スライスするとクロワッサンの蜂の巣状の模様が現れる。メープルクロワッサントースト(48香港ドル)は、天然のメープルシロップが、クロワッサントーストに深みのあるまろやかな甘さを与えた商品で、円筒形に成形されたトースト。外側のサクサクした食感と内側の柔らかな食感のコントラストを狙っている。

 期間限定のデザート「Frozen S'mores」(62香港ドル)は、ニューヨーク店で販売しているもの。ホームメードのバニラアイスクリームの中心をクリスピーなチョコレートフィユティーヌで囲み、ハニーマシュマロで包んでバーナーで表面を焦がす。

 「Satay Beef Peanut Waffle」(58香港ドル)は、香港の多くの茶餐廳で定番のサテビーフヌードルを、オーダーメードの香ばしいワッフルに作り変えた。軽くてサクサクしたピーナツ型のワッフルの中には、柔らかいサテビーフが入り、自家製ピーナツソースと一緒に提供する。

 ほかにも、赤い果肉のドラゴンフルーツタルト(18香港ドル)やソーセージパイ(32香港ドル)、ベーコンレタストマトサンド(68香港ドル)などが並ぶ。新しい限定アイテムも定期的に発表する予定で、「朝食や軽いランチやデザートを食べながらカジュアルに待ち合わせにも最適なスポット」を目指す。

 営業時間は8時~20時30分(土曜・日曜は9時~20時)。

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