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香港・灣仔のウオーターフロントにテーマ型スペース「HarbourChill」 24時間利用可能

灣仔に登場した新しい憩いのスペース

灣仔に登場した新しい憩いのスペース

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 香港政府發展局(DEVB)が5月28日、灣仔フェリー埠頭のピアサイド地区に隣接するハーバーフロントのテーマ型スペース「HarbourChill」をオープンした。24時間開放し、ペット同伴も可能にした。鴻興路の北側、灣仔フェリー乗り場の屋根付き歩道の東側に位置する。フェリー埠頭や臨時公共交通機関インターチェンジからは徒歩約3分、地下鉄灣仔駅からは徒歩約15分でアクセスできる。

香港を象徴する竹で作った椅子

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 政府広報担当者は「約1800平方メートルの敷地は、以前は大規模なインフラプロジェクトの作業エリアだったが、土木開発局が近くで工事が行われている最中でも、タイムリーに敷地を開放したことにより、造園工事と簡単な装飾を施し、一般が楽しめるように開放することができた」と話す。

 オープン時の同エリアのテーマは「街の裏庭」。ポップアップの取り組みとして、多様なデザインのシェルター、椅子、タイヤでできたブランコを設置し、テーマカラーのピンク色の要素も入れた。香港を象徴する建設の足場に使う竹の束をモチーフにした椅子などもあり、それぞれ形や高さの異なる着席スペースを多数用意した。周辺のピンクコリドーも造るなどして明るい空間に仕上げている。香港アートセンターはNapp Studioと共同で、「水辺の動物園」をテーマにした一連の小さなテーブルをデザイン。デザイナーは、さまざまな長さの木片で5セットの可動式の動物家具を作った。利用者は食器や身の回りのものを置くことができ楽しめるようにしたという。

より多くの関係者やアートグループにハーバーフロントの強化に参加してもらうことを目的に、DEVBのハーバーオフィスとハーバーフロント委員会は2020年7月~9月、「ハーバーフロント公共家具コンペティション」を開催した。入賞したのは20作品で、今年の初めから徐々に設置している。その中にはLoksun Leeさんとそのチームがデザインした「The 60s view」、Wai Tangさんとそのチームがデザインした「Anamorphosis」、Charles Laiさんとそのチームがデザインした「Endurance of Stricken Woods」、Ng Lok-sumさんとそのチームがデザインした「Insignificance」が含まれている。これらの家具には、ワンチャイフェリー乗り場や昔のワンチャイの特徴的な要素が反映されている。

今後は屋外でのヨガ体験やアートジャムなどを予定しており、忙しい都会の生活の中でリラックスして、健康状態を高めるスペースを狙う。3月後半に完成した香港島灣仔埠頭のハーバーフロントエリアにあるピアサイド・プリシンクトのレジャースペースと併せてインスタ映えするスポットを多数用意し、市民の憩いの場所を拡大した。

 同エリアの設置は最低でも6カ月間とし、利用上やフィードバックを考慮して延長や調整を行う予定。

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