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香港で中秋節の「月餅商戦」始まる ペニンシュラも新作、限定アフタヌンティーも

今年も新しいフレーバーやセットを販売する「ザ・ペニンシュラ香港」の月餅シリーズ

今年も新しいフレーバーやセットを販売する「ザ・ペニンシュラ香港」の月餅シリーズ

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 今年は9月10日に中秋の名月=中秋節(Mid-Autumn Festival)を迎える香港で、毎年限定販売で人気のザ・ペニンシュラの月餅の販売が始まった。元々は秋の豊作を願う祭事である中秋節だが、現在では家族や親戚が集まって月を眺めながら月餅を食べる風習となり、香港では仕事の取引先や家族、親戚にさまざまな月餅が贈られる。

カフェで提供する中秋節限定のアフタヌーンティーセット

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 フレーバーも昔のものを再現したり、新しい味を出したりと毎年違ったものに挑戦し、さまざまな飲食店やスイーツ店が熾烈(しれつ)な月餅商戦を繰り広げる香港だが、そんな月餅商戦は年々、フレーバーなど月餅自体の個性を競うだけでなくパッケージにもこだわりを見せる。環境問題も考え、再生紙を100%使った持続可能なパッケージを採用するホテルなども増えてきた。

 月餅人気を香港だけでなく、海外にまで波及させた立役者とされる「ザ・ペニンシュラ香港」のカスタード月餅は今やシンガポールやマレーシア、日本、カナダなど世界30の店に加え、沙田のニュータウンプラザにポップアップブティックでも販売する。1986年からエッグカスタード月餅を販売してきた同ホテルは昨年に続き、再生可能なパッケージを採用し、空き箱の返却を呼び掛け、応じた購入客にはギフトを提供する。

 ザ・ペニンシュラの月餅を代表するエッグカスタード月餅は、バター風味の軽い皮に濃厚な餡を包み、30年以上にわたってこの時期の最も人気あるお菓子の一つとして浸透しているが、今年はペニンシュラブレンドティーを使ったエッグカスタードと、ミシュランの星を獲得したザ・ペニンシュラの料理アドバイザーである鄧志強シェフによるユニークな2種類の月餅がライアンアップに加わった。広東料理の伝統的な味にヒントを得た鄧シェフは、濃厚で香り高いゴマと緑豆の月餅と、爽やかな酸味の塩レモンと白蓮のペーストの月餅を考案。伝統的な食材を刺激的に再解釈した新しい味として販売する。

 ギフトセット「星廚圓月禮盒」(2,488香港ドル)は、ザ・ペニンシュラの伝統的なハスのモチーフをあしらったシャンパンカラーのボックスに入れ、磁器の茶器セットと最高級プーアル茶の缶を収めた。月餅の数を多くした「特級中秋禮物籃」(3,988香港ドル) も用意する。

 ザ・ペニンシュラ・ブティックでは、ほかにも各種中秋節に合わせたギフトボックスも販売。全ての月餅は香港で製造し、輸送中の温度管理も一定に保つなど管理面でも力を入れる。

 ホテル内のザ・ペニンシュラ・ブティック&カフェでは、季節限定のアフタヌーンティーセットも用意。月の満ち欠けをイメージしてデザインしたこのセットには、セイボリーとしてマッシュルームパフ、半月型のサーモンとキュウリのサンドイッチを並べる。さらに、グリーンオリーブケーキなど中秋節にちなんだメニューで構成する。

 そのほかのペイストリーも満月をモチーフにしたチョコレートプラリネムース、レモン、バジル、イチゴのペイストリー、マダガスカル産バニラとラズベリーのミルフィーユなどを並べた。中秋節の特別企画として、ライチ紅茶のエッグカスタード月餅を、ザ・ペニンシュラのページボーイの制服を着た陶器のテディベアのスタンドに載せて提供する。仕上げに、同ホテルのアイコンであるスコーンに、たっぷりのジャムとクリーム、北海道産のソフトクリームを添える。

 営業時間は10時~19時。

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