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香港LKFのイタリア料理「The Aria」再始動 チームイタリアで旬の食材を使う

うずらを使ったカルボナーラもシグネチャー料理のひとつ

うずらを使ったカルボナーラもシグネチャー料理のひとつ

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 香港のランカイフォンにそびえるLKFタワー(24/F, LKF Tower, 33 Wyndham St, Central, Hong Kong Tel:2804 1116)24階にあるイタリアンレストラン「Aria」がアンジェロ・ヴェッキオ(Angelo Vecchio)シェフを迎え、10月新たにスタートを切った。

中環のビル群を臨める店内の様子

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 アンジェロ総料理長だけでなく、ドリンクを担当するヴェネチア出身のJonny Amir(ジョニー・アミール)さん、総支配人はローマ出身のGiammarco Sai(ジャンマルコ・サイ)さんなどスタッフもイタリア人チームで構成し、以前の同店同様、クラシックなイタリア料理のレシピをアレンジして提供する。

 新メニューは、アンジェロシェフの子ども時代の思い出からインスピレーションを得たもので、シェフの料理経験と世界中から取り寄せた新鮮な食材を使う。季節ごとのメニューには、例えば秋には「Castagne(栗)」など、注目の食材にちなんだ名前を付けた。

 アンティパストは、セロリとタマネギという伝統的な組み合わせに、サラミ「ンドゥイヤ」とポテト、オリーブ、タマネギなどを合わせた「Octopus」(218香港ドル)が「お薦め」だという。この季節、イタリアでは狩猟シーズンが始まるので、伝統的な牛肉のカルパッチョをアレンジした鹿肉のカルパッチョも用意した。栗のフォームと松の実をのせ、暖炉の前で松ぼっくりや栗を割った「思い出が蘇る」ように考えた。トウモロコシの粉で作られたポレンタチップスで食感を加えたスパイスを利かせる。

 パスタとリゾットも力を入れる。「ラザニア(Lasagna)」(298香港ドル)は、ほうれん草で作った緑のラザニアシートと、昔の作り方で作ったボロネーゼが特徴。「Bottoni(ボットーニ)」(218ドル)は、栗とベルチェートマスタードのラビオリで、季節の味を楽しむことができる。これにも栗の泡とトリュフをトッピングする。もう一つの人気メニューはらせん状のショートパスタ「フジッリ(Fusilli)」(258香港ドル)で、カルボナーラをさらに「進化」させた。ウズラのラグーと卵に、たっぷりのペコリーノチーズを使ったカルボナーラだ。ミラノ風リゾット「Risotto Milanese」(298ドル)は、イランのサフランとパルミジャーノを使ったミラノの伝統的なリゾット。同店では日本米も使う。

 メインディッシュでは、シェフの思い出が詰まったメニューを再現した。ブロッコリーとアンチョビのソースを添えた「Lamb」(368香港ドル)は、ヴェッキオ家の祝い膳を思い起こさせる料理だといい、現在はスパイスを利かせた日本のナスを添え、南イタリアのミント、アラブ風のヨーグルトとサルサを加えた。「Cauliflower」(198香港ドル)はベジタリアンに最適なメニューとして、スイートチリ、マサラ、カレー粉など様々なスパイスで味付けしている。

 アラカルトメニュー以外もおまかせのコース「La Carta Bianca」を用意した。旬の食材を使い、季節ごとにメニューを変更する。5コース(988香港ドル)または7コース(1,188香港ドル)のいずれかを選ぶことができる。それぞれにワインペアリングをすることも可能。

 100種類以上のイタリアワインを取りそろえたワインリストに加え、ドリンクを担当するジョニーさんは、イタリアの歴史とさまざまな酒造地域の煎じ薬と蒸留酒の芸術を探求するようなカクテルも用意した。カクテルプログラムでは、生産中止となったスモールバッチのベルモットやリキュールを使ったビンテージカクテルを提供する。リキュール生産の中心地であるミラノ、ベルモットの産地トリノの産業と文化の交わりを表現し、70年代に作られたスパイシーなベルモットをベースにしたりする。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時(日曜は21時まで)。

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