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香港セブンズ、3年ぶりに開催 日本は14位、優勝はオーストラリアで幕

3年ぶりの開催となった「香港セブンズ」。入境措置があることから満員にはならなかった時間帯もあるが多くの人が会場で楽しんだ

3年ぶりの開催となった「香港セブンズ」。入境措置があることから満員にはならなかった時間帯もあるが多くの人が会場で楽しんだ

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 男子7人制ラグビーの大会「香港セブンズ(香港國際七人欖球賽)」が11月4日~6日、香港スタジアムで行われた。コロナ禍の影響で2019年以来、3年ぶりの開催となった。カップ戦ではオーストラリアとフィジーが対戦。オーストラリアが逆転勝ちし、フィジーの6連覇を止めた。

逆転勝ちを決めたオーストラリアチーム

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 セブンズは、ラグビーの国際統括機関である「ワールドラグビー」が主催し、世界を転戦する「ワールドシリーズ」として行われ、総合チャンピオンを競う。しかし、コロナ禍により感染防止の観点から他のスポーツ同様、開催することができなかった。

 特に欧米は一足先に入国規制を事実上撤廃し、新型コロナ以前に近い環境になった。香港も9月26日より隔離を廃止。入境後3日間はレストランなどを訪れることはできないが、入境は大幅に緩和されたため、セブンズも再び世界を転戦できる環境が整った。

 男子は香港を開幕戦とし、ドバイ、ケープタウン、シドニー、ロサンゼルスなどを回り、再び2023年3月31日~4月2日に再び、第8戦として香港セブンズを開催する。その後、シンガポールなどを経て、最終の第11戦はロンドンで5月20日・21日に開催。香港は1シーズンの中に2回組み込まれることとなり、7人制ラグビー界では香港の重要性が際立つ。女子大会も12月2日のドバイを皮切りに計7戦が行われ、3月31日~4月2日は香港セブンズの男子大会と同時開催となる。

 香港セブンズの場合、通常は16チームで構成されるコアチームと来シーズンのコアチーム昇格のための昇格決定大会も行われているが、開幕戦は昇格大会は実施されなかった。コロナ禍次第だが、第8戦では昇格決定大会が行われる公算が高い。

 セブンズの開催は香港にとって今後の観光を占う意味でも大きい。現在の防疫措置は世界標準と比べるとまだ厳しいが、それ以前は世界有数の厳しい防疫措置を長らく実施してきたため、観光客が香港から消えた。主要産業の一つである観光がなくなったことで香港経済は大きなダメージを負った。現状では香港から海外に旅行する香港人は多いが、外国から香港に旅行する人はまだ少ない。

 香港政府は、香港セブンズの直前の10月31日~11月4日は、世界中の金融関係者を招待して「香港金融科技周(Hong Kong FinTech Week)」を実施し金融のハブとしての復活をアピールした。続けてセブンズを開催することで、大規模なイベントにおいて現在の防疫対策の実効性を確認することが可能となる。今後の入境政策、「疫苗通行證(Vaccine pass)/ワクチンパス」などを含めた今後の防疫方針を決める上での重要なテストケースとなった。開催期間中、3日とも曇り空で、最終日の日曜は時折雨が降る天候だったこともあり、例年のセブンズとは違い大入り満員とはならず5~6割程度の入りとなった。

 トップを争うカップ戦は、強豪国オーストラリアと6連覇を狙うフィジーによる決勝となった。試合はフィジーが先行していたがオーストラリアが最終14分に逆転のトライを決めて20対17で優勝を果たした。日本チームはプールCに入りフィジー、アメリカ、スペインに対して3戦全敗。9位決定戦に回ったがイギリスに敗れて13位決定戦に回った。香港には24対17で勝利したが、最後にウルグアイに敗れ14位で大会を終えた。

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