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SOGO、尖沙咀店を3月に閉店へ 啓徳エリアに移転

啓徳駅前でSOGOが入居予定の2棟のビル

啓徳駅前でSOGOが入居予定の2棟のビル

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 香港で百貨店「崇光(SOGO)」を運営している地場小売り大手の利福国際集団(Lifestyle International Holdings)が3月12日、SOSO尖沙咀(Tsim Sha Tsui)店を閉店する。一方、フェリーターミナルや大型スタジアム建設など大規模な開発が行われている啓徳(Kai Tak)地区に新店を開業する。

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 日系の百貨店として親しまれてきたSOGOは2000年に日本側が破綻したため、華人置業(Chinese Estates)の劉鑾雄(Joseph Lau)さんと周大福のトップだった鄭裕●さんが35億香港ドルで買収し、翌2001年からは利福国際が運営している。

 尖沙咀店は2014年にいったん閉店し、現在入居しているビルに同じ年に移転し、営業を再開した。家賃は月1,500万香港ドルといわれている。

 香港市民にも観光客にも親しまれてきたデパートだが、 2019年の逃亡犯条例改正案に端を発するデモ、2020年からの新型コロナウイルスの拡大の影響を受け売上が大幅に減少。ビルのロケーションは人通りの多いところから少し外れていること、香港政府はウィズコロナにシフトしたが急速に売り上げが改善することが見込めないこと、2023年7月には10年間の賃貸契約が終了することから、契約を更新しないことを決めた。

 香港政府は、啓徳のほか、九龍湾(Kowloon Bay)、新蒲崗(San Po Kong)、観塘(Kwun Tong)の4つのエリアを再開発するプロジェクト「起動九龍東(Energizing Kowloon East)」を立ち上げている。その中の一つに320ヘクタールの啓徳発展区(Kai Tak Development Area)があり、利福国際は尖沙咀店を閉じる代わりに、大規模な再開発が行われている旧啓徳空港跡地に建設されたビルにそごうを移転させる。

 ビルの特徴は、2つの建物から成る「ツインタワー」で、延べ床面積は110万平方フィート。Tower 1は20階建て、3フロアごとにアトリウムを設置する。そごうは地下1階~地上9階に入居。10階は芸術の展覧エリア、12階・13階はスカイガーデン、14階・15階は高級レストラン街、16階~20階はそごうのオフィスと倉庫となる。

 Tower 2は外観がTower 1とそっくりの20階建てのビルで、地下1階はスーパーマーケットで、地階~8階では「Lifestyle Retail Complex」をテーマに生活雑貨などの多彩な商品を販売。9階・10階にはスポーツホールや映画館、娯楽施設が入り、12階はレストラン街、13階はスカイガーデン、14階・15階はレストラン、16階~20階は「Health×Beauty」をテーマにマッサージ、介護サービスの店なども入居する予定。オープンは2023年中を目指すとしているほか、オフィスビルとしても活用する計画。 

 銅鑼湾(Causeway Bay)にある旗艦店の営業は継続する。

 ●=丹へんに彡

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