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香港のハーバートンネルが変動料金に 3トンネル同料金、2分毎に料金変更の時間帯も

3つのトンネル代が同料金に変更となる香港のハーバートンネル

3つのトンネル代が同料金に変更となる香港のハーバートンネル

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 香港政府運輸及物流局は3月20日、今年の年末から、香港島と九龍を結ぶビクトリアハーバー越えのトンネル料金に「変動する」新料金制度を導入すると発表した。

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 香港島からつながる海底トンネルは、西側から西区海底隧道(Western Harbour Crossing)、海底隧道(Cross Harbour Tunnel)、東区海底隧道(Eestern Harbour Crossing)の3つがあるが、香港政府は2023年末から時間帯によって通行料金を変動させる考えだ。

 ビクトリアハーバーを越える際、3つのトンネルがあるものの、通行料金の安さと香港中央部を走るというアクセスの良さから海底隧道に車が集中することが多く、3つのトンネルの通行量に大きな差が出ていた。特に西区海底隧道は想定よりも通行量が少なく、それを補うため通行料金を値上げし、さらに交通量が減るというスパイラルに陥っていた。そこで香港政府は交通量を是正するため、料金体系を根本から見直す決断をした。

 現在、世界のスポーツやコンサート会場では、日程、時間、座席の場所、対戦カードまたはアーティストの人気度など踏まえた過去のデータやAIを駆使して料金、をその都度細かく調整する「ダイナミックプライシング」が導入され始めている。今回、香港政府は時間帯によって通行料を変えていく「半」ダイナミックプライシングを行うことで、価格差を是正し、交通量の平準化を狙う。

 実施に当たり、2段階に分けて料金を変更する。まず8月2日から今年末までの一般車両の料金について、西側が75ドルから60香港ドルに値下げ、海底隧道が香港20ドルから香港30ドルに値上げ、東側が香港25ドルから香港30ドルに値上げする。タクシーは西側が香港70ドル、海底隧道が香港10ドル、東側が香港25香港ドルだったが25香港ドルに統一する。

 2023年末からは、西側は、0時~7時30分=20香港ドル、7時30分~8時8分=22香港ドル~58香港ドル、8時8分~10時15分=60香港ドル、10時15分~10時43分=58香港ドル~32香港ドル、10時43分~16時30分=30香港ドル、16時30分~16時58分=32香港ドル~58香港ドル、16時58分~19時=60香港ドル、19時~19時38分=58香港ドル~22香港ドル、19時38分~0時=20香港ドルとなる。時間帯の途中に料金の幅があるのは、トンネルに安い時間帯に入ったものの、通過中に渋滞などにつかまり、トンネルを出るときは高い料金になっている可能性があるため。そこでこの時間帯は2分ごとにプラスマイナス2ドルの料金を設定して不公平感を減らそうというもの。ドライバーが最も高い繁忙の時間帯の料金に上がる前に素早くトンネル抜けようとスピードを出す可能性もある。それによる交通事故などを防ごうとするための措置とした。

 海底隧道と東側は同じ料金体系になる。0時~7時30分=20香港ドル、7時30分~7時48分=22香港ドル~38香港ドル、7時48分~10時15分=40香港ドル、10時15分~10時23分=38香港ドル~32香港ドル、10時23分~16時30分=30香港ドル、16時30分~16時38分=32香港ドル~38香港ドル、16時38分~19時=40香港ドル、19時~19時18分=38香港ドル~22香港ドル、19時18分~0時=20香港ドルとなる。

 カーオーナーは香港版ETCである「快易通(Autoroll)」を車に搭載している人も多いことから、支払いに大きな問題はないと思われる。ただし、タクシーは乗客が往復のトンネル代を支払うため、料金体系の複雑化による混乱が発生する可能性がある。片道のみ通行料を支払いが求められるタクシー乗り場もあり、ここに人が集中して長蛇の列ができる可能性もある。

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