男子7人制ラグビーの大会、「香港セブンズ(香港國際七人欖球賽)」が3月31日~4月2日、香港スタジアムで行われた。カップ戦はニュージーランドが男女共に優勝した。一方、日本代表は男子が15位タイ、女子が10位だった。
セブンズは、ラグビーの国際統括機関である「ワールドラグビー」が主催し、世界を転戦する「ワールドシリーズ」として行われ、総合チャンピオンを競うが、世界の多くがウィズコロナに移行し観光客を受け入れていることからセブンズも再び世界を転戦できる環境が整った。
男性は、2022年11月に香港を開幕戦とし、ドバイ、ケープタウン、シドニー、ロサンゼルスなどを回り、今回第8戦として香港セブンズが再び開催される。1シーズンに2回開かれるというだけあって、ワールドラグビーが香港での7人制ラグビーを特別扱いしているのが分かる。この後は、シンガポールなどを経て最終の第11戦はロンドンで5月20日・21日に開催される。女子大会は、12月2日のドバイを皮切りに計7戦が行われるため、2022年11月の香港セブンズでは男子大会だけだったが、今回は女子大会も一緒に開催された。
トップを争うカップ戦は、フィジー対ニュージーランドという香港セブンズにおいては何度も決勝を争ったカード。ただ、フィジーは今シーズンは優勝できていない。一方、ニュージーランド男子は総合ランキングトップを走る。試合は、前半終了時点で24対7と試合をほぼ確定させたニュージーランドが後半にフィジーの反撃にあったものの24対17で逃げ切った。女子のカップ戦もニュージーランドがオーストラリアを26対17で退けており、男女合わせて優勝を果たした。男子の日本代表は予選などを含め5戦全敗で最終順位は15位タイと結果を残せなかった。女子は予選が1勝2敗、トーナメント戦初戦でブラジルに勝ったが、続くスペイン戦に敗れて10位だった。
大会3日間とも小雨が降るなどあいにくの天気だったこともあり3日間の入場者数は7万5000人だったが、それでも比較的天候に恵まれた土曜(4月1日)の南スタンドは大勢の人が集まった。併せて開会開催中ににぎわうレストランやバーが多く集まる蘭桂坊(Lan Kwai Fong)は、蘭桂坊協會の張素媚總監によると、「先週と比べると客数は2割増加した」とコメントするなど、大勢の人がパブリックビューイングでの香港セブンズを楽しんだ模様。
旧啓徳空港跡地に建設中の収容人数5万人の新スタジアム「啓徳體育園(Kai Tak Sports Park)」が建設されているが完成予定が新型コロナウイルスの影響で工事が遅れ2024年下半期に完成する予定で、進ちょく状況が劇的に改善しない限り新スタジアムでの香港セブンズは2025年になる公算が大きい。