香港政府観光局は7月8日から8月6日までの週末(計10日間)に、「樂聚維港嘉年華(Harbour Chill Carnival)」を開催する。会場は灣仔のハーバーフロント。慧琳(ケリー・チャン)さんのコンサートをはじめ、シンフォニーオブライツの特別版の実施、X-Games(BMXやスケートボード)、ストリートパフォーマンスなど、「蒸し暑い香港の夏を吹き飛ばすような内容をラインアップした」という。
香港政府は、世界に向けて50万枚の無料航空券を配布する大型観光キャンペーン「World Of Winners」を実施しているが、「Harbour Chill Carnival」は香港市民向けの観光イベント。コロナ禍が落ち着きを見せたことから、停滞していた経済活動を活性化するため、次々と屋外イベントを展開している。
湾仔のプロムナード会場とは「天星小輪(Star Ferry)」のふ頭の南東側から銅鑼湾(Causeway Bay)方面にかけて設ける5カ所の特設会場(約3万平方メートル分)を指す。中でも目玉といえる「維港水上音樂會(Music Shows in the Harbour)」は2500人収容のオールスタンティングで、特設会場で行う。ケリー・チャンさん以外にもTyson Yoshiさん、王●之(イバナ・ウォン)さんなどの香港の人気アーティストのほか、台湾、タイ、マレーシア、韓国などから計40以上のアーティストが参加する。公演は、18時30分~19時30分と20時45分~21時45分の1日2回。チケットは無料だが、6月27日と7月17日にHKTBのイベントページで、先着順で受け付ける。
シンフォニーオブライツ特別版は、光線を強化するほか、水煙も上がるなど、「よりパワーアップしたショー」に仕上げる。通常は尖沙咀(Tsim Sha Tsui)側から見ることが多いシンフォニーオブライツだが、香港島側から見る人も増えると想定される。
スケートボード、スノーボード・ハーフパイプなどX-Gamesの種目は近年、オリンピック種目にもなるなど注目を集めるが、今回のイベントでは、BMX、スケートボードの競技を行うほか、2024年のパリ五輪から正式種目となるダンスの「ブレイキン」のパフォーマンスも行う。いずれの競技も香港のトップアスリートが登場し、観客を前に高いレベルのパフォーマンスを披露する予定。
ストリートパフォーマンスも用意。海外から25のグループが、LEDライトが組み込まれたライオンダンス、ジャグリング、カンフー、ライトアップされたフラフープショーなどで観客を楽しませるほか、飲食ゾーンも設ける。ポップコーンのほか、エッグタルト、クラフトビールなど香港ならではのフード・ドリンクを多数用意する。
入場無料。
●=草かんむりに宛