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大圍駅に大型ショッピングモール「圍方」開業

大圍(Tai Wai)駅にできたショッピングモール「圍方」

大圍(Tai Wai)駅にできたショッピングモール「圍方」

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 大圍(Tai Wai)駅南側に駅に接続する大型のショッピングモール「圍方(The Wai)」(18 Che Kung Miu Road, Tai Wai, New Territories, Hong Kong TEL 2567 9766)が7月22日、開業した。

環境に配慮して緑も多く採り入れる設計に

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 香港鉄路(MTR)は、デベロッパー最大手「新世界発展(New World Development)」と共同プロジェクトで、ショッピングモールの運営実績がある鉄道会社MTRの新しいモールに周辺住民の期待が集まる。

 大圍は新興住宅地だが、隣駅に沙田(Sha Tin)と九龍塘(Kowloon Tong)があったこともあり、大型のショッピングモールはなく、地元のローカルな店が多い地域だった。2004年に馬鞍山線(Ma On Shan Line)=現屯馬線(Tuen Ma Line)が開通すると、東鉄線(East Line)との乗換駅となり、そこに目を付けたデベロッパーによる開発が本格的に始まった。

 大圍駅のすぐ南側に、新しい高層マンション群の「柏傲莊(The Pavilia Farm)」が建設されており、その低層階部分が圍方となる。4フロア、延べ床面積は65万平方フィートの空間に150店が出店する。白を基調とした明るい印象に仕上げるほか、吹き抜け部分を大きく取り、天井から自然光を多く取り入れるようにし、2階部分のメインアトリウムではイベントなどを行えるようにしている。環境に配慮し、緑のエリアは合計5万平方フィートにも達する設計にした。

 パーキングエリアは、自動車390台、オートバイ39台を収容できる。大圍周辺はサイクリングロードが整備されており、自転車の所有率が高いため、1万3000平方フィート分の駐輪場スペース(330台分)を確保した。ペットフレンドリーなモールとし、ペット同伴可能なエレベーター、ペット用のトイレとごみ箱、ペット専用駐車場を設けるほか、屋外エリアにある休憩スペースにはペットも入場でき、一緒に遊ぶこともできる。

 香港政府は芸術の分野に力を入れているが、モールに香港人アーティストが制作した作品を展示するエリアを設けているほか、香港知專設計學院(Hong Kong Design Institute)と香港の芸術家がコラボして、乗換駅を表現した特別作品も展示している。併せて大圍の歴史・変遷が分かる写真展も開いている。

 最大のキーテナントは、2万平方フィートもある中高級スーパーマーケット「Market Place」。その他、ファッション、文房具、生活用品、家電、スポーツ用品などの店があるほか、任天堂の正規販売店、ナムコのアミューズメントセンター、誠品書店(Eslite)、シネコンは「英皇戲院(Emperor Cinemas)」が出店した。

 レストランが全店舗の約25%を占めており飲食店が充実しているのも同施設の特徴。日系では、名古屋の名物であるみそ煮込うどん専門店「山本屋本店」が香港初進出を果たしたほか、昨年、香港に進出した「野田珈琲(コーヒー)」も新たに店を構える。ほかにも、中華料理店「念月樓」「御・家上海」、シンガポールの名物料理、チキンライスの老舗人気店「Chatterbox Cafe」、アメリカの海鮮レストラン「The Captain House」など多彩な店がそろう。

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