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灣仔にメキシコ料理店「El Taquero」 自家製トルティーヤも

「トロンポ」と呼ばれる回転式のロースターで豚肉を焼く

「トロンポ」と呼ばれる回転式のロースターで豚肉を焼く

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 香港・灣仔の船街と皇后大道東が交差する場所に9月25日、メキシコ料理「El Taquero」(Shops B-F G/F Yan King Court, 119 Queen's Road East, Wan Chai TEL: 2811 1998)がオープンした。

メインダイニングは、一日を通してシームレスに移り変わる光が差し込むように窓をたくさん設けた

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 店名の「El Taquero」は、スペイン語で「タコス売り」を意味する。ファサードにはコーラルピンクの漆喰(しっくい)を使い、メキシコ・シティにあるモダンな食堂をイメージさせるデザインで、45席を配置する。メキシコから直接食材を仕入れ、トルティーヤとサルサは毎日自家製で作るという。「トロンポ」と呼ばれる回転式のロースターで焼いた豚肉を、チリやスパイスでマリネして挟んだ「アル・パストール」を提供。ロースターに設置した肉にはパイナップルやタマネギも載せ、「かんきつ類の果汁とパイナップルの香りが豚肉に染み渡ることで、肉の焼き過ぎを防ぐ」という。

 タコスメニューとして提供する「Fish Sayulita」(56香港ドル)は、衣をつけたカリカリのマヒマヒ(シイラ)に千切りキャベツ、トマトのみじん切り「ピコ・デ・ガロ」、レッドオニオン、ハラペーニョ、チリ、コリアンダー、フレッシュライムを添え、燻製(くんせい)にした唐辛子を原材料とする香辛料「チポトレ」のアイオリをかけたもの。カリカリの食用バッタ「グラスホッパー」にワカモレ、ピコ・デ・ガロ、砕いたチーズを添えたオアハカ州の人気タコス「Chapulines」(46香港ドル)、食用サボテンのスライスにピコ・デ・ガロ、メキシカンソース「サルサ・ロハ」、砕いたチーズを添えた「Nopales」(46香港ドル)などのタコスをメニューに並べる。

 料理チームを率いるのは、アレハンドロ・ラミレス・ペレス(Alejandro Ramirez Perez)総料理長。メキシコの郷土料理や伝統的な調理法を紹介し、特にイダルゴ州、ナヤリット州、ハリスコ州、メキシコシティの料理の多様性を生かした料理に注目する。

  「Tortilla Chips with Five House-made Salsas」(118香港ドル)は作りたてのトルティーヤチップスを真ん中に外側に各種ソースを並べたもので、じっくりローストしたトマトをブレンドした「サルサ・ロハ」からハバネロ唐辛子で作った一番辛い「ハバネロ・サルサ」までを小皿で囲んだ。

 ほかにも「Tamals」(48香港ドル)はメキシコ人が軽食に食べるもの。黒豆、サルサ・ベルデ、サワークリーム、熟成チーズ、タマネギ、コリアンダーをトッピングし、トウモロコシ粉の生地「マサ」をラードで丸め、中に味付けしたチキンなどの具を入れ、トウモロコシの皮で包んで蒸した料理。「Ceviche Punta de Mita」(188香港ドル)は、軽くポーチした車エビ、ホタテ、タコのコンビネーションのセビーチェ、コーン・トルティーヤにチキンとチーズを詰め、サルサ・ヴェルデ、サワークリーム、レッド・オニオンをトッピングした「Chicken Enchiladas」(168香港ドル)などもある。

 ドリンクも「メキシコ要素を感じさせるもの」をそろえた。テキーラとメスカルを豊富に取りそろえたドリンクセレクションを用意し、いずれも88香港ドルに設定した。「マルガリータ」やビールカクテルの「ミケラーダ」など、クラシックのアイテムをモダンにアレンジして提供する。

 ランチセットも用意し、平日のみ提供。スープかサラダにメインを加えた2コースで、1人148香港ドル~。好みのタコスを3つ組み合わせる「Taco Set」、アル・パストル・ポークにサルサ・ロハ、チーズ、オニオン、コリアンダー、温かいトルティーヤ、グリルド・チリ、メキシカン・ライスを添えた「Signature Al Pastor」など、多くのランチメニューを用意する。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=15時~23時30分(木曜~土曜は翌1時まで)。

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