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香港で「盆踊り大会」 飲食店・ステージ多数、日系社会一丸となり開催へ

昨年は規制がある中開催されたPMQでの「踊ろう!秋祭」

昨年は規制がある中開催されたPMQでの「踊ろう!秋祭」

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 香港のビクトリアパークで10月28日・29日の2日間、「踊ろう!秋祭」が開催される。主催は香港日本料理店協会。昨年のPMQから場所を移し、食や人数に制限などがあった昨年から一気に規模を拡大しての開催が決まった。

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 「踊り」を一つのテーマにした同イベントは、香港現地の日本舞踊団体「香の会」が中心となって、魅せる「日本舞踊」の披露、一緒に踊る「よさこい鳴子踊り」「東京音頭」などのプログラムを中心に構成。さまざまなブースが出展し、ステージイベントも繰り広げる。

 両日共に18時からは盆踊り一色となるほか、子どもたちを対象とした「ドラえもん音頭」や盆踊りの象徴「東京音頭」、高知のよさこいを踊るGReeeeNの楽曲「この地へ」など、何回か繰り返すことで香港の一般市民も踊れるように企画する。

 青森県や栃木県などの自治体もブースを構える。青森県は昨年に続き、子どもたちも楽しめるワークショップなどを行い、栃木県は日本酒の試飲などで、日本からも蔵元らが来港し酒を振る舞う。沖縄県はローカル店を通じて、ポーク玉子おにぎりを提供する。

 今年は飲食の制限がないことから、ビールやジュースの販売に加え、全農ブースでは和牛串や焼きトウモロコシを販売するほか、焼きそばやカレーも販売。日清食品、ヤクルトなどの大手日系企業も出展して会場を盛り上げる。

 目玉は「焼きホタテ」の無料配布。当日浴衣やコスプレ姿で会場を訪れた人には、SNSへの「いいね」などを条件に5000枚のホタテを用意。中国本土へ海産物を輸出できないことから日本国内には多くのホタテが余る状態が続いている中、規制がありながらも輸出できる香港での消費拡大につなげる狙い。現場でホタテを食べる写真などをSNSにアップしてもらうことで、香港-日本往復ペア航空券が当たる企画も用意する。

 他に、子どもたちによるチアリーディング、ベリーダンス、柔道・空手・合気道のパフォーマンス、津軽三味線の演奏など、日本人と香港人、香港に住む外国人などが混ざって多くのプログラムを展開。初日のオープニングには香港のインディーズシンガ-・ソングライターのTomii Chanさんも登場する。

 香港日本料理店協会の氷室利夫会長は「日本の文化を伝えて、香港の皆さまに向けての感謝として企画した。香港市民を守る香港政府には理解しているが、その上で我々が日本食、日本文化を伝えられるか、その形として料理店協会が提供する盆踊り大会で、日本の食などに触れてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は、28日=14時~21時30分、29日=14時~21時。入場無料。

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