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香港で日本の盆踊り「秋祭」開催へ 青森「ねぶた」のかけ声や高知「よさこい」も

PMQで2日間に渡って開催される「踊ろう!秋祭」

PMQで2日間に渡って開催される「踊ろう!秋祭」

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 中環のクリエーティブ発信施設「PMQ」(35 Aberdeen St, Central)で10月29日・30日の2日間、「踊ろう!秋祭」が開催される。主催は香港日本料理店協会。

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 タイトル通り、「踊り」を一つのテーマにした同イベントは、香港現地の日本舞踊団体「香の会」が中心となって、魅せる「日本舞踊」の披露、一緒に踊る「よさこい鳴子踊り」や「東京音頭」などのプログラムを予定。両日共に17時からステージで日本舞踊を披露するほか、18時からは子どもたちを対象とした「ドラえもん音頭」を流す。最初は「香の会」に所属する子どもの生徒が踊る予定だが、何回か繰り返すことで一般市民も踊れるように企画する。

 その後、18時40分から「東京音頭」、19時30分から高知県の「よさこい鳴子踊り」、両日共、最後のハイライトには「この地へ~」を採用した。同曲は2013年8月に発表されたGReeeeNの楽曲。高知はメンバーHIDEさんにとって中高時代を過ごした地であり、GReeeeN結成の地である福島同様、かけがえのない故郷だという。そんな故郷への恩返しとして2013年に制作され、その後、よさこい関連で使われ続けている楽曲。23日には「香の会」のスタジオに香港の大学生ら22人も集まり、本番に向けて練習を重ねたという。

 青森県は今後の香港での誘客を見込みブースを展開して「青森」をアピールする。事前に応募を募った「跳人になろう」の企画では、一般香港市民の希望者に跳人の衣装を着せ、「らっせーらー、らっせーらー」のかけ声に合わせて一緒に跳ねてもらう予定。ほかにもカットされたパーツを組み立て、紙を貼り付けるだけで、本格的な金魚ねぷたを作ることができるクラフトキットを使うワークショップ(各日14時30分~、16時30分~の2回、各回8人)を行うほか、白いTシャツを購入してもらい、青森をモチーフにした絵や好きな言葉を書いてもらい着てもらえば、その場でねぶたの跳人と同じように赤いたすきを背中跳人のたすきがけをして祭り気分を味わってもらうサービスも用意する。併せて、香港では珍しいガラガラで青森商品が当たるゲームなども用意した。1等・青森県立美術館限定「あおもり犬貯金箱」、2等「津軽びいどろ」、3等「金魚ねぶた」など7位まで外れくじなしの抽選会もある。

 ステージでは在香港日本国総領事館、アジア・ソサエティによるシンポジウム「Oishi Japan!-東北の農林水産物の品質・安全・魅力紹介」を開催。会期中5回のプログラムを予定し、農林水産省の公式ユーチューブチャンネル「BUZZMAFF(ばずまふ)」のオンライン中継では「おじさん公務員」の農林水産省職員大川さんが登場予定。その後、福島県只見町で生まれた米焼酎「ねっか」を造る蒸留所、石巻を中心とした三陸沿岸から漁業・水産加工などの水産業のイメージを良くしようと立ち上がり水産業の課題解決に取り組む団体「フィッシャーマン・ジャパン」とつなぐプログラムとなっている。

 ほかにも香港の地下アイドルグループのステージ、子どもたちによるチアリーディング、合唱団や柔道によるパフォーマンスなど日本人と香港人、香港に住む外国人などが混ざって多くのプログラムを行う。

 香港日本料理店協会の氷室利夫会長は「日本の古くから秋に行われる祭りは一年の豊作を祝う表現であり、疫病を退散させる祈りでもある。このイベントは香港の繁栄と安全を我々日本社会が日本の伝統文芸でお届けするもので、日本の農産品やおもてなしのサービス精神も同時に味わっていただけるよう企画した。2日間、楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は、29日=12時~22時、30日=12時~21時。

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