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上海で人気のタイ火鍋店が香港初進出 飲めるスープベースで

スープはそのまま飲むこともできる味わい

スープはそのまま飲むこともできる味わい

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 タイ式の火鍋をメインに展開する「四面泰(Fall in Thai)」(Shop 708, 7/F, New Town Plaza Phase I, 18 Sha Tin Centre Street, Sha Tin TEL 2618 0992)が10月16日、沙田駅直結の新城市廣場にオープンした。

工夫を凝らした各種ドリンクも

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 店舗は、タイ文化にもあるというフレンチスタイルの要素と東南アジアを組み合わせた独特の内装で、白い大理石の質感をベースに木製のフローリングと籐(とう)で「空間に温かみのある土の香りを漂わせた」という。「東南アジアの温かさとフランスのエレガンスを感じてもらいたい」と設計した。

 同ブランドは、タイ料理ながら中国本土で人気となり数々の賞を受賞している。「自家製レシピでじっくり煮込んだ毎日新鮮な本格タイスープ」をコンセプトに、上海でも路面などでなくifcなど主要なショッピングモールに展開してハイエンドなアプローチをしてきた。南京のifcを経て、香港1号店のオープンにこぎ着けた。

 毎日作る新鮮なスープベースは、トムヤムクンシュリンプスープ(198香港ドル)、ココナツミルクスープ、ビーフブリスケットスープ(以上128香港ドル)の3種類が基本。タイのスパイスも加えたスープは、香港の火鍋のように2種類のスープをコンボ(158~178香港ドル)にして提供するメニューもある。通常の火鍋店では時間がたつと湯を足すことも多いが、同店ではしっかりと元のスープを追加する。

 トムヤムクンはタイの伝統的な技法で作る。エビとシーフードがスープの素となり、そこにエビの頭、殻、身、アサリは、タイのチリペーストとともに中華鍋で炒めたものを使う。タイの自家製ブレンドスパイスをスープに加えて、2時間じっくりと煮込む。「食べる前にまずスープを一口飲む」のがお勧めだという。本場の「酸っぱさ、辛さ、香り、甘さ」のエッセンスを大切にした。

 海鮮盛り合わせ「寶蔵海鮮手工金盒」(2人用=488ドル、4人用=588ドル)は香港の店のみのセットメニュー。好みのスープを選び、箱に入った盛り合わせをセットにし、海鮮ボックスはドライアイスの演出で利用客を楽しませる。地元の新鮮な海鮮を仕入れ、生きたままのエビ、カキ、アワビ、イカボール、アサリ、サカナ、貝類などを組み合わせた。肉の盛り合わせ「四面泰牛肉併盤」(288香港ドル)には、ショートリブ、さし入りの牛スライス、牛タンなど各部位を盛り合わせにした。肉はアジアスパイスの利いたソースを合わせる。

 香港火鍋でもなじみのエビのすり身(79香港ドル)は、毎日新鮮なエビを手でたたいて準備し、半分に割いた竹に詰め、エビやイカのすり身を団子にした(4個、59香港ドル)フィッシュボールも用意する。他にもニラ餃子(60香港ドル)や湯葉を揚げた「三秒腐皮巻き」(6個、42香港ドル)など、基本的には香港の火鍋食材を並べる。

 ドリンクはテイクアウトも可能。「Thai Mango Crush」「Coconut Water with Water Chestnut」(以上42香港ドル)など、マンゴーやココナツの素材の味わいを楽しめ、見た目も重視したドリンク類を用意した。ミルクティーもココナツベースにパンダンの香りを利かせたもので、甘さもココナツの甘さを生かし、「ほのかに甘みを感じる」程度に仕上げる。レモンティーは2層になっていて、上の段に氷を載せてライムや菓子で飾り付け、時間がたつにつれてゆっくりと氷が溶けて濃さを一定に保つ工夫を施す。

 看板メニューのデザートは「ココナツプリン」(58香港ドル)で、タイ産のココナツを丸ごと1個を使い、ミルクプリンの上にココナツフレークをまぶして食感も大切にした。本土では1日1000個が売れた記録もあるという。

営業時間は11時30分~22時。

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