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香港経済新聞、年間ランキング 1位は2024年の香港祝日発表

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 コロナを経てさまざまなイベントも繰り広げられ活気も戻りつつある香港で、2023年香港経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、香港2024年の祝日発表についての記事だった。

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 香港の祝日発表は、地元のメディアの間でも「攻略法」なるものが拡散され、いつ有給休暇(有休)を取れば連休になるかに話題が集まる。日本人の間でも香港向けのビジネスを手がける人、香港に在住する日本人も香港の祝日について検索する傾向がありアクセス数が伸びた。同記事が1位になるのは2019年の年間ランキング以来で、コロナ禍では祝祭日を気にすることまでなくなってしまっていたが、今年は再び年間ランキングの1位に輝いた。

 ランキングは今年1月1日から12月15日までに配信したヘッドラインニュースの PV を集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。

1. 香港2024年の祝日発表 「攻略法」でイースターは10連休も(5/29)

2. 香港政府、10都県からの水産物を輸入禁止へ 香港の報道と香港人の本音(8/24)

3. ミキモト、香港で「真珠養殖成功130周年」記念イベント 佐藤健さんも会場に(7/29)

4. 香港のグレーターベイ航空、日本就航へ キャセイドラゴンの補完的役割も (1/10)

5. 香港で野外音楽フェス YOASOBI、新しい学校のリーダーズも出演へ(9/25)

6. 上環とマカオを結ぶ高速船、ターボジェット運航再開 日帰りも可能、往来しやすく (1/19)

7. 香港「黒色暴雨警報」で機能停止に 140年以来の記録的大雨 (9/11)

8. 香港で「盆踊り大会」 飲食店・ステージ多数、日系社会一丸となり開催へ(10/18)

9. 香港はショッピングモール開業ラッシュ 空港横に最大規模のモールも(2/14)

10. 中環の象徴的な新高層ビル、全貌明らかに ザハ・ハディド設計 (6/12)

 2位は「香港政府、10都県からの水産物を輸入禁止」に関するニュースがラインクインし、8月のアルプス処理水排出以降続く規制について関心を寄せる人が多い。香港にはおまかせずしからファストフードまで各種日本ブランドが進出するが、水産物はその多くが豊洲を通じて香港へ流通していることからも関係各社をはじめ対応に追われる様子も見られた。4カ月程度がたった今、アルプス処理水についての心配よりも香港経済について心配する声も多く、規制が残る現状に香港市民は冷静な判断をしているという見方が強い。

 3位にはミキモトが香港で実施した「真珠養殖成功130周年」を記念するイベントに佐藤健さんが来港したことに注目が集まり、5位にも香港の野外音楽フェス「Clockenflap」にYOASOBI、新しい学校のリーダーズが出演するニュースがランクインした。このほかにも藤井風さんやw-inds、来年には中島美嘉さんのライブも決定しているなど、日本からのアーティストのライブも増えてきた。

 4位には、香港のグレーターベイ航空就航の話題、6位には上環とマカオを結ぶ高速船、ターボジェット運航再開についての話題など移動が多い香港らしいニュースがランクインした。

 8位には香港で開催された盆踊り大会「踊ろう!秋祭」の話題もランクインしたが、2位にもなった輸入規制で日本産食品への影響がある中、多くの食品をはじめとした各種ブースも出展。香港の人たちにホタテも振る舞うなど、浴衣姿でホタテを楽しむ香港人たちの姿が印象的だった今年の秋を象徴する日本イベントとなった。10位以下にはコロナ関連の記事も多くランクインするなど、2023年初頭にはまだコロナ禍の影響が生活の身近なところにあったことも分かる。

 香港への観光客は徐々に増え、政府が目標としていた3000万人に到達する見込み。韓国市場やタイ市場からの来港は完全に復活する中、日本から香港に訪れる観光客は8割減と厳しい状況が続いてる。円安の問題、デモから続く負のイメージなどが影響しているが、世界は回復に向けて依然として香港を活用するケースも多い。一方、日本からの香港進出については飲食を中心に毎月数ブランドが香港に進出を果たしている。

 引き続き香港の様子を記録していくとともに、日本と香港との関係、他国と香港の関係なども含めて、さまざまな視点で2024年も香港で取材し、情報を伝えていきたい。

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