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香港セブンズ、優勝は男女共ニュージーランド 日本男子は香港に敗れる

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 男子7人制ラグビーの大会「香港セブンズ(香港國際七人欖球賽)」が4月5日~7日、香港スタジアムで行われた。

花火もあがり、最後の香港スタジアムでのセブンズが幕を閉じた

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カップ戦は、昨年に引き続きニュージーランドが男女共に優勝しラグビー王国としての力を見せつけた。一方、日本代表は「メルローズシールド」という香港セブンズとは別枠の大会に出場し決勝に進むが地元香港に敗れた。一方、既にコアチームに入りワールドシリーズを転戦している女子は、今シーズン最高の7位で大会を終えた。

 セブンズは、ラグビーの国際統括機関である「ワールドラグビー」が主催し、世界を転戦する「ワールドシリーズ」として行われ、総合チャンピオンを競う。昨年度までは男子が全11戦、女子が全7戦だったが、今年は全8戦で、会場は男女とも全て同じ場所で同じ日に開催をする形に変更された。今シーズンは2023年12月のドバイを皮切りに、ケープタウン、パース、バンクーバー、ロサンゼルスで開催され、香港は第6戦となる。その後はシンガポールを経て、マドリッドで最終戦を迎える。

 トップを争うカップ戦は、ニュージーランド対フランスのカード。両チームとも守備が非常に良く、攻撃してもミスを誘発させられてトライを決められず前半は0対0で折り返す。後半はニュージーランドが初トライを挙げて先制すると、さらに相手のパスをインターセプトして連続トライ決める。フランスが最後にトライを決め意地を見せるものの10対7でニュージーランドが勝利。女子のカップ戦も決勝でニュージーランドがアメリカを36対7のスコアで相手を寄せ付けず連覇した。

 男子の日本代表は、香港セブンズ大会用に別枠で創設されたメルローズシールドに参加。香港、中国と総当たりで試合を行った。予選では香港と中国に勝ち、決勝に進むが、決勝で香港に12対22でリベンジを果された。女子は、コアチームに入っている予選が1勝2敗だった。1~8位順位決定トーナメントの7位/8位決定戦でアイルランドに12対5で勝利。今シーズン最高の7位で大会を終えた。

 大会3日間、入場者は3万420人、3万3234人、3万8011人の合計10万1665人と10万人を突破。昨年は約7万5000人だったことから大幅に増加した。香港の観光業は、中国本土からの観光客は回復しつつあるが、それ以外の国からの観光客の戻りが鈍いのが実情。しかし、香港セブンズに関しては地元の香港と海外からの客が多く、今後の外国人観光客誘致の成果が出た。

 加えて、香港スタジアムで7人制ラグビーの大会を開催するのは今年が最後となる見込み。2025年からは旧啓徳空港跡地に建設中の収容人数5万人の新スタジアム「啓徳體育園(Kai Tak Sports Park)」に会場を移して香港セブンズを開催。日本人にとっての国立競技場のような存在で、長年親しんできたスタジアムであるだけに香港市民も名残を惜しんだ。

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