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香港政府、2030年以降の鉄道網や道路網についての青写真発表

香港政府は2030年以降の鉄道計画について発表

香港政府は2030年以降の鉄道計画について発表

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 香港政府は12月12日、2030年以降についての鉄道網と道路網についての青写真である「香港主要運輸基建發展藍圖(Hong Kong Major Transport Infrastructure Development Blueprint)」を発表した。北区都会区(Northan Metropolis)を大開発することを見据え、香港北部と南部のアクセスの充実を図ることが主眼となっている。

2030年以降についての鉄道網と道路網についての青写真

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 将来の交通網の整備の目的は、大規模に開発が行われる北区都会区と香港島・九龍との間のアクセス向上が基本。それを具現化するコンセプトが「三鉄三路」という、鉄道3路線と道路3路線を敷設するもの。

 鉄道では1つ目として、九龍塘(Kowloon Tong)と錦田(Kam Tin)を結ぶ「中鉄線(Central Rail Link)」を策定した。途中に「東北葵涌(Northeast Kwai Chung)」、「東北●湾(Northeast Tsuen Wan)」、「●景圍(Kwai King Circuit)」の3つの駅を設ける。2つ目は屯馬線(Tuen Ma Line)に現在建設中の新しい駅である洪水橋駅(Hung Shui Kiu Station)と深センの前海を結ぶ「港深西部鉄路(Hong Kong-Shenzhen Western Express Railway)」を計画する。3つ目は将軍澳線(Tseung Kwan O Line)の「康城駅(LOHAS Park Station)」から南にある工業団地まで延伸する「将軍澳線南延線(TKO Line Southern Extension)」。

  一方、道路の3路線は、大埔(Tai Po)から「城門隧道公路(Shing Mun Tunnel Road)」までを結ぶ「沙田繞道(Sha Tin Bypass)」。葵涌のコンテナターミナルから、こちらも数多くの工場がある大埔への道路をさらに整備することでよりスムーズな物流網を整備する。北部都会区から天水圍(Tin Shui Wai)をつなぐ高速道路の「北都公路(Northern Metropolis Highway)」は、北部都会区内の東西の移動をスムーズにするのが狙い。将軍澳と油塘(Yau Tong)の間にトンネルを作る「TKO-Yau Tong Tunnel」を建造する考え。

 北部都会区内にも「両鉄一路」として鉄道2路線と道路を作る。香園圍(Heung Yuen Wai)と粉嶺(Fanling)間の「新界東北線(Northeast New Territories Line)」、最後に北環線(Northern Link)から新界東北線に設置する途中駅とをつなぐ「北環線東延線(Northan Link Eastern Extension)」、前述の北都公路と坪?(Ping Che)と接続させる「北都公路(新界北新市鎮段)(Northern Metropolis Highway(New Territories North New Town Seciton)」を整備することを考えている。

 この計画以外でも、地球環境に配慮した性能を持つ新世代の鉄道を3カ所に建設することを計画している。1つ目は、啓徳駅(Kai Tak Station)から旧啓徳空港(Kai Tak Airport)の滑走路部分を敷設するもの。2つ目として、彩虹(Choi Hung)から順利(Shun Lee)、寶達(Poi Tat)を通り油塘までの山間部を走る鉄道路線も計画している。元朗南(Yuen Long South)から流浮山(Lau Fau Shan)を経由し、洪水橋近辺までを走る路線も計画に盛り込んだ。

 これらの計画が全て行われると、鉄道の総延長は270キロから390キロに、高速道路は260キロから380キロになる。これらの整備計画はいくつかの変更はあるものの、実現する可能性は高いと見られる。

 ●=草かんむりに全

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