食べる

香港人に人気のカキ専門店「The Oyster House」、灣仔に移転

「新鮮さ」を一番大切にしているというOYSTER HOUSE

「新鮮さ」を一番大切にしているというOYSTER HOUSE

  • 16

  •  

 灣仔で9年にわたり営業してきた生ガキを軸に展開するローカル店「The Oyster House」が11月25日、同じ灣仔エリアのホープウェルセンター近くのQRE(25/F, QRE Plaza, 202 Queen's Rd E, Wan Chai TEL: 2511 1212)に移転オープンした。

店内の様子。個室も用意した

[広告]

 もともとオープンしたのは2014年。カキ好きな青年とワイン好きな青年が一緒に灣仔にオープンしたのが原点だという。以前の店は通路も席間隔も狭かったが、逆にそれが隣の客とのコミュニケーションを生むこともあるなど、独特の香港らしい雰囲気を作り出し、人気店となっていた。

 新店は前店の倍の席数80席を配置し、14人用と6人用の個室も備えた。個室はつなげて利用することもできる。4人席を中心に椅子は以前と同じグリーンを使いながらも落ち着いた色味の内装で仕上げた。

 香港にはほかにも生ガキを提供する店は多くあるが、同店はとにかく「新鮮さ」にこだわる。生ガキの産地はアメリカ、日本、南アフリカ、スペイン、フランス、アイルランドと各国産を提供するが、週に3~4回程度の配達、サプライヤーも国によって4社使うなど一番良いものを提供できるように心がけているという。1日に150個~200個の注文があるが、ストックはせずに毎日新しいものを使う。

 世界には150種類ものカキがあると言われ、その多くが「パシフィックオイスター」と呼ばれるマガキ。同店でもこのパシフィックオイスターを主に仕入れ、産地ごとに分けて値段を付けて提供する。アメリカ産49香港ドル、日本産59香港ドル、フランス産59~82香港ドルなどさまざまだが、1人につきグラス2杯のワインと一緒にオーダーすると、それぞれのカキは40%引の価格を適用する仕組み。「一般的に日本産のカキは甘みがあり、ヨーロッパ産は塩味がある」とオーナーの一人、張諾遜さんは話す。「日本産でも日によって違う産地のものを取り入れるため、カキをオーダーしたいときに『本日のカキ』などを確認してもらいたい」と加える。

 同店では2人用のシーフードプラッターを用意し、月曜・火曜は99香港ドル、水曜~日曜は199香港ドルで提供する。内容はフランスのつぶ貝2つ、生ガキ2つ、北海道産ホタテ2つ、ニュージーランド産ムール貝4つ、蒸しアワビ2をセットにしたもので、祝日・祝前日以外は目玉として提供する。

 生ガキ以外の料理の「お薦め」は、スープ「Oyster Bisque」(89香港ドル)で、カキの身と魚のスープにニンジン、タマネギなどの野菜を加え、3~4時間ゆっくりと煮込んだもの。これをかき混ぜまろやかなクリーム状にし、クリームと調味料を加えて仕上げる。

 リゾットのメニューの一つ「Aus Wagyu Oxtail Risotto」(269香港ドル)は、牛テールを焼き、出てきた汁とニンジン、セロリ、トマトと赤ワイン、チキンスープを6時間煮込み、ローズマリーなどのハーブを加えて、リゾットにする。最後にバターやパルメザンチーズを使って仕上げるという。 

 人気のあるメニューはカニ身をオーブンで焼き、アボカド、キャビアで仕上げる「King Crab Meats Tian」(149香港ドル)や、クラブケーキ「Crab Cake」(139香港ドル)のほか、比較的新しいメニューで、ハムを詰めたマッシュルーム「Baked Mushroom Stuffed with Bellota Ham」(129香港ドル)など、大人数でつまみやすいメニューも多い。

 土曜・日曜・祝日の昼間のみ提供するブランチメニューでは、生ガキ2個、サーモンのカルパッチョ、スペイン産タコやネギなどを使ったサラダなど6つの前菜に、メインをラザニアやイカ墨ソースの白身魚「バラマンディ」に野菜を添えたもの、アメリカ産プライムビーフのリブアイ(80香港ドル追加)など6つのメインから一つを選び、399香港ドルで提供する。コーヒーや紅茶は追加18香港ドルが必要。フリーフロー2時間も追加する場合は168香港ドルで、スパークリング、白、赤ワイン、ビールなどが飲み放題となるプランも用意した。

 営業時間はランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース