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香港のテンプルストリートに夜市登場 世界各地のB級グルメも

テンプルストリートの佐敦側の入り口付近に飲食ブースも多数登場

テンプルストリートの佐敦側の入り口付近に飲食ブースも多数登場

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 「男人街」とも呼ばれ、少し怪しさも漂う香港のテンプルストリート(廟街)で12月15日、香港のナイトライフを盛り上げようと、6カ月にわたる新プロジェクト「廟街夜市」がスタートした。

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 同エリアは、MTR佐敦駅の西側を南北に走る約100メートルに及ぶ道で、観光客の多くが訪れる女人街の対として男人街とも言われる。もともと夜市(Temple Street Night Market)には、衣料品、土産、翡翠(ひすい)、骨董(こっとう)品などを扱う露店が立ち並び、いまだに一部ではローカルの食事なども外で食べることができるエリアが残るなど香港の下町感を最も味わえる場所として知られる。

 香港政府観光局(HKTB)は、テンプルストリート体験のプロモーションを強化した。テンプルストリートの特徴に焦点を当て、食と芸術の要素を取り入れた特別なイベントを開催し、にぎわやかな雰囲気を盛り上げる。テンプルストリートの味として「食聚廟街」 と題し、22の屋台と軽食を提供する約10の屋台がテンプル・ストリートのアーチ付近に出店している。

 街角でもよく見かける香港のB級グルメ「煎釀三寶」と呼ぶストリートフードは、主に魚のすり身などを野菜などの具にはめて揚げたスナック。フカヒレスープを模したスープ「碗仔翅」や「点心」、魚のつみれ「魚蛋」やシュウマイ、牛ハチノスのほか、フルーツジュース、蛇のスープ、香港ソーセージなども入れて蒸し上げた香港のおこわ「糯米飯」などを販売する。

 加えて、香港の屋台料理以外にもトルココーヒー、ローストラム・ラック、ケーキ、ハンバーガーや台湾の屋台などで人気の葱油餅、パキスタンスナック、ネパール料理など、さまざまな味を提供する。

 既存の道路標識にはアーティスティックな要素を加えた。例えば、廟街のアーチ、回鍋飯、辛いカニなどの漫画のアイコンを道路標識に加え、写真撮影のスポットとしても利用できるようにしたという。

 地元の建築家スタンレー・シウ(蕭國健)さんを招き、香港とテンプル寺院を使った一連のイルミネーション・アート・インスタレーションや道路標識、アート・プロジェクションをデザインし、夜のテンプルストリートを明るく照らす。佐敦道沿いには、テンプル・ストリートを訪れる観光客を案内する標識がずらりと並ぶ。イルミネーション・アートを11カ所に設置した。縁起の良い漢字のネオンサインや、幸運を呼ぶコインを持ったコウモリのアイコンなどもある。

 百年の歴史を持つ天后廟は、香港の記念碑に指定されている。毎週土曜は22時まで営業時間を延長し、テンプルストリートの夜の雰囲気に文化的なタッチを加える。観光客にも盛り上がってもらおうと、「祝福」という文字を投影する仕掛けなども用意した。

 開催時間は14時~23時。

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