ニューヨークスタイルのピザを提供する「Sonny's Pizza」が4月15日、中環SOHOの国際色豊かなレストランが集まる伊利近街にオープンした。
依然として物価の高止まりが続く香港で、ピザの「Sonny's Pizza」、ホットドッグの「Randy's hotdogs」、ソフトクリームの「Milk soft serve 」という3つの異なるアイテムを1店舗に集約し、効率的な経営を図る。「ニューヨークの味と香港の活気あるストリートフード文化が融合したメニューを提供する」という。「地元の才能を輝かせたい」と、HKWALLSとコラボし店舗の壁画も一新する。
さまざまなアイテムを用意することで、「手軽なランチ、午後の気分転換、ディナーや酒を楽しんだ後の夜食としてなど、あらゆるニーズを満たせるようにした」という同店。ピザ店のアイデアは、シェフのSonnyことSon Pham(ソン・ファム)さんとShakib Pasha(シャキブ・パシャ)さんが、深夜においしいピザを見つけられなかった時に思いついたという。「高級食材を使いながらも気取らないピザ」を手頃な価格で提供しようと開業した。異なる食をつなげるため、バーガー店を展開するMichael さん、伊利近街で理髪店「Sauce」を営むSeanさんも参画し、プロジェクトのメンバーがそろった。
ピザのこだわりは生地にあるという。2種類のイタリア産小麦粉をブレンドした生地を自家製で作り、柔らかい小麦粉にイタリアで強力粉として使われる「マニトバ」を混ぜ、イタリアでイースト菌の代わりになる「ビガ」を生地に加えて48時間発酵させる。この長時間の発酵で、「生地は、より複雑な風味と驚くほど軽くて食べやすいモチモチとした皮に仕上がる」という。
ピザは「クラシック」「シグネチャー」に3種類ずつ、計6種類を用意した。看板メニューは、スパイシーなマリナーラとモッツァレラ、ハーブやスパイスが練りこまれたペパロニ、黒ニンニクを組み合わせた「Garlic Gang」。香港の味を前面に打ち出した「The Kowloon Kid」は、伝統的な中華ソーセージ「臘腸」、ベーコン、モッツァレラチーズ、レッドオニオンを土鍋で炊いたご飯と一緒にピザにしたもの。
クラシックでは、4種類のチーズをブレンドした「Cheese」、ニューヨークスタイルの定番「Pepperoni」、ベジタリアンの人向けの「Mushroom」を用意した。1枚38香港ドルのスライスでの提供のほか2種類のホールサイズがあり、2人用12インチ(138香港ドル~)、4~5人用16インチ(280香港ドル~)を用意する。
ホットドッグの「Randy's Hotdogs」は、香港のハンバーガー店「Honbo」と同じチームが受け持った。ケチャップとマスタードの「Classic Dog」のほか、ピクルスが利いた「Chicago Dog」(同68香港ドル)、マヨネーズとお好み焼きソースの「Tokyo Dog」(HKD78香港ドル)、カリフォルニアのチリ・ホットドッグにちなみ、チェダーをかけた「Tommy Dog」(88香港ドル)の4種類を提供する。シャキブさんは、ピザやホットドッグに合うビールを提供するため、香港の醸造所「Black Kite & Heroes」や海外から輸入したクラフトビールなどもそろえた。
ソフトクリームは北海道牛乳を使い、カップ(35香港ドル)とコーン(25香港ドル)で提供するが、チョコレートソースやストロベリーソースなど、ディップやシロップ(各3香港ドル)を追加してカスタマイズすることもできる。
営業時間は13時~22時(木曜~土曜は深夜まで営業)。