マンダリン オリエンタル香港のウイスキーと英国料理を提供するラウンジ「The Chinnery(ザ・チネリー)」(1/F, Mandarin Oriental Hong Kong, 5 Connaught Road Central TEL: 2522 0111)が7月2日にリニューアルオープンした。
今回初登場したベンガル風フィッシュカレー(手前)と以前からの人気メニューインディアンティッカチキン(奥)
1963年のオープン以来、香港を象徴する伝統的な場所として親しまれてきたラウンジは、当初はプライベートな紳士クラブとして設計され、マホガニー材を使い、英国コロニアルスタイルのクラシックな雰囲気を醸し出している。豪華なカーペット、革張りの調度品、深く腰をかけられる布張りの肘掛け椅子、淡いモスグリーンの革張りソファなど、落ち着いた雰囲気が常連客にも人気だったが、今回は差し色であったモスグリーンのじゅうたんや皮のソファの色を赤茶色や黄土色などを採用して変化させた。ただし、オープン以来のエッセンスと魅力を損なわないよう、オリジナルの内装の多くも踏襲した。
シェパーズパイ、フィッシュ&チップスなどの定番の英国料理をランチとディナーで提供するほか、シングルモルトウイスキーのコレクションも充実させている。スコットランド、日本、台湾、インド産のシングルモルトを120種類以上そろえる。ビールを注文すると、よく冷えた生ビールをハーフパイン、ワンパイン、どちらでも銀製のジョッキで提供する。
バーの名前は 19世紀のイギリス人画家ジョージ・チネリーから名付けたもので、彼はそのキャリアの大半をインド、マカオで過ごした。19世紀初頭から半ばにかけて華南に滞在した唯一の西洋人画家で、彼の絵画は歴史的にも貴重なもの。イギリス植民地時代の風景を描いた作品や入り口に大きく飾られた彼の自画像は、店内随所にある他の作品とともに豊かな歴史を物語る。
リニューアルオープンを記念して、期間限定の「テイスト・オブ・ザ・チネリー」メニューを提供。価格はホテルの開業にちなんだ数字として2人で1,963香港ドル。8月31日まで提供する。
同コースは、ミントのヨーグルトを添えた定番のラム・サモサやキュウリヨーグルトを添えた具材を入れて焼いたナン「キーマクルチャ」や「ポテトクルチャ」などのスナック類で始まる。前菜には、自家製ソースで仕上げた「プライム・テンダーロイン・タルタル」か生クリームとコリアンダーをふんだんに使った季節の新メニュー「ブロッコリーのヴルーテ」から選択できる。
メインディッシュは、昔から人気のある料理と新たな料理を組み合わせた。ラムショルダーに濃厚なトマトソースを使ったシェパーズパイ、トマト、バター、ヨーグルト、スパイス、バスマティライスで調理したインディアンティッカチキンなど。これに加えて、新メニューとして、ベンガル風ミックスフィッシュカレーを用意した。マッシュポテトや、インゲンのソテー、ナン(ガーリック、バター、プレーン)を添えて提供する。
デザートは、同店オリジナルのウイスキーアイスクリームを添えたチョコレートのラバケーキやアーモンドとピスタチオのクランブル、バラの花びらにアイスクリームを添えたインドの伝統的な米のライスプディング「フィルニ」も用意した。
マンダリン オリエンタル香港は同ラウンジの改装に加え、夏にはクリッパーラウンジとカフェコゼットも改装する計画だという。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分(月曜~金曜)、ドリンクタイム=17時~23時(月曜~土曜)、ディナー=18時30分~22時30分(月曜~土曜)。