見る・遊ぶ

香港で猫に特化した展示会「猫エキスポ」  猫関連市場は昨年比26%増

猫をテーマにした「香港猫迷博覽會(香港猫エキスポ)2024」が香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開催中

猫をテーマにした「香港猫迷博覽會(香港猫エキスポ)2024」が香港コンベンション&エキシビジョンセンターで開催中

  • 2

  •  

 猫好きが多いといわれる香港で8月2日、猫をテーマにした「香港猫迷博覽會(香港猫エキスポ)2024」が開幕した。

猫をテーマとした幅広い商品を猫愛好家に紹介

[広告]

 香港コンベンション&エキシビションセンター3階で3日間にわたり開催する。主催は展覽集團で、人気のペットエキスポから猫をテーマに独立させたイベントを昨年初開催し18万人を集客した。中国本土、日本、韓国、マレーシア、マカオからの出展と併せて、今年は410以上のブースが出展している。会場には自分の飼い猫を連れて歩き、写真撮影に応じるなど、香港の猫ファンが多く集まっている。

 「猫文化を促進しながら、猫をテーマとした幅広い商品を猫愛好家に紹介し提供すること」を目的とする同イベント。海外と地元の業者によるクリエーティブな猫アート製品、アート玩具、ライフスタイルアイテムもそろえる。

 主催の展覽集團が24日に発表した「2024年香港における猫の飼育統計と傾向に関する分析調査」によると、回答者の60%以上が2匹以上の猫を飼っており、12.4%が4匹以上を飼い、昨年より1%増加。調査は6月、約1000人の猫の飼い主を対象にオンラインで行った。

 香港人に最も人気のある猫種は、 ドメスティック・ショートヘア、ブリティッシュ・ショートヘア、ラグドール、アメリカン・ショートヘア、エキゾチック・ショートヘアで、87.9%が「過去12カ月間に猫の世話にかかる費用が増えた」と回答している。平均月額は1,889香港ドルに達し、昨年の1,495香港ドルから26.4%の大幅増となった。月3,500~5,000香港ドルを猫に費やしている人の割合は、昨年の4%から10%に増えている。経済状況、猫の年齢、医療がこれらの出費に影響する主な要因と考えらえる。

 展覽集團のゼネラルマネジャー、朱雪玲さんは「毎月の猫の市場規模は 1億9,000万香港ドルに達し、年間22億香港ドルを超える。1人当たりの猫の数の増加に伴い 特に医療品や保険などのペットの健康分野が伸びている」と話し、「関連するクリエーティブな商品も市場で人気がある」と付け加える。

 ペット用品に加え、猫をテーマにしたクリエーティブ・ブランドによる「文化クリエーティブ・アートゾーン」が設けられ、猫をテーマにしたクリエーティブ・ブランドが出展する。日本人アーティストのShu Yamamoto(シュー・ヤマモト)の作品も初めてテーマ展示に並ぶ。

 地元香港のイラストレーター「文地猫」は8月3日14時30分から、メインステージで新刊発売イベントを開催。香港愛護動物協会がペットの理学療法、猫の行動研究、病気の予防と治療に関する専門的な知識を紹介する。

 巨大な食いしん坊猫「吃貨猫」や、初の展示となる「十二『●』生肖」などが登場するセルフィー用の写真スポットも用意した。香港の有名アーティストLeonLollipopと昨年に続きコラボレーションし、猫の視点から伝統的な干支(えと)を再解釈し、12の漫画キャラクターを創作。10周年を迎えたペットのクリーニング、グルーミングの専門メーカー「Mono Care」は「狗餅物語」と提携。谷中で招き猫を並べるショップ「開運谷中堂」も登場し、会場に招き猫も並ぶ。「Meow」手工芸品ワークショップでは、飼い主が猫をテーマにした手工芸品を作ることができる。

 開催時間は12時~21時。(4日~20時)入場料は30香港ドルほか。8月4日まで。

 ●=口へんに苗

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース