日本最大の屋内型遊園地「東京ジョイポリス」を運営するCAセガジョイポリスは8月15日、海外初となる「JOYPOLIS SPORTS」の旗艦店を香港の啓徳体育園内「啓徳零售館(Kai Tak Sports Park Mall)」に開業すると発表した。
ゲームとスポーツが融合した合計20以上のアトラクションが登場
啓徳体育園は旧啓徳空港跡地再開発プロジェクトの一部で、28ヘクタールの敷地に5万席を収容できる主場館(Main Stadium)、最大1万人収容可能な室内体育館(Indoor Sports Centre Building)、5000席を備える公衆運動場(Public Sports Ground)を中心に建設された。屋外スペース、小売店、飲食店を充実させ、「スポーツイベントをより楽しくさせる環境を整える」という。
開業予定のJOYPOLIS SPORTS海外旗艦店は5階建てで、約3万平方フィートの広さを誇り、3つのテーマエリアが集結。ゲームとスポーツが融合した合計20以上のアトラクションが登場する。東京ジョイポリス同様、定期的に日本の人気IPとコラボし、さまざまなイベント、コラボ商品などを提供する計画もあるという。
「NINJA DOJO」エリアでは、日本の伝統的な忍者要素と世界的に人気のあるニンジャウォーリアーズとスポーツのコンセプトを組み合わせ、プレーヤーを忍者訓練場に案内し、忍者に変身させる。日本の忍術や武道、忍具の訓練を通じて、爆発力と反応速度を鍛え、運動能力と知恵を試す一連のチャレンジに挑戦し、忍者トレーニングの体験を提供する。
「SONIC STADIUM」は、世界で初のソニック・ザ・ヘッジホッグ(Sonic the Hedgehog)をテーマにしたインタラクティブな遊び場を用意。0歳~6歳の子どもを対象としたプレーグラウンドエリアでは、日本でも人気の「Air Dome」など、子ども向けのさまざまなゲームを用意するほか、大人や学生はSONIC ATHLETICSでのレースや試合に参加でき、あらゆる世代のプレーヤーが楽しめるようにした。
「FUTURE ARENA」エリアは、「革新的なスポーツ体験が実現する」という。ここでは、香港旗艦店向けに開発した最新プロジェクトを披露し、トップゲーム開発者による最新のスポーツゲームを集める。MR(Mixed Reality)技術を活用し、プレーヤーに没入体験を提供。中でも注目を集めるのが、中華圏で初上陸の「VALO ARENA」。MR技術と特有のモーショントラッキングを活用し、追加の機器なしで友人や家族と共にゲームを楽しめようにした。
最上階にある「餓虎藏龍(Hungry Tiger Hidden Dragon)」は、デザイナーKeo W.による、運動要素と人気IPを合わせたレストランバー。半屋外のダイニングエリアがあり、メイン会場からは「壮大な景色」を楽しめる。西洋と日本のスタイルを融合したフュージョン料理を提供する予定。ヘルシーなメニューを提供し、マッスルアップやベジタリアンに向けたメニューも取りそろえる。夜はバーとして活用する。
CAセガジョイポリスの吉本武社長は「日本国外で初めての旗艦店であり、国際市場拡大に向けた重要な一歩。啓徳体育園を選んだ理由は、その優れた立地と一流のスポーツ施設があり、地元や国際的な訪問者を引き寄せる」と話す。「この先端技術とクリエーティブなエンターテインメントが融合した新しい屋内遊園地が、地元の市民や観光客に前代未聞のスポーツやエンターテインメント体験をもたらすと信じる」と付け加える。
JOYPOLIS SPORTS HONG KONGのマネジャー、徐浤展さんは「最も人気のあるスポーツソーシャルプラットフォームとなることを目指し、香港にスポテイメントのブームを巻き起こしたい」と意気込みを見せる。「『Sports for All Generations』を基本方針に掲げ、スポーツとエンターテインメントの理念を融合する。世界トップクラスの技術を活用したスポーツゲームを展開し、インタラクティブな体験を提供する」とも。