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崎陽軒、香港で初の単独催事 中秋節に合わせ、月餅も販売

横浜の老舗「崎陽軒」が、香港では初となる単独の催事店舗を出店、シウマイや月餅を販売する

横浜の老舗「崎陽軒」が、香港では初となる単独の催事店舗を出店、シウマイや月餅を販売する

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 横浜の老舗「崎陽軒」が9月5日、香港・太古駅のAEON STYLE康怡店(Kornhill Plaza (South), 2 Kornhill Road, Quarry Bay, Hong Kong)で香港では初となる単独の催事を始めた。

香港では初めての販売となる、崎陽軒の「横濱月餅」

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 創業116年の歴史を持つ同店は現在、国内では神奈川を中心に1都4県で、直営、委託店舗合わせて約200店舗を展開している。2020年には台湾に海外1号店をオープン。香港は過去に「横浜フェア」の一部として出店したことがあるが、単独催事出店は今回が初となる。

 同社広報・マーケティング部のレオン(Leung Yuen Man)さんは、近年の積極的な海外展開の狙いについて、「横浜は日本人観光客には人気だが、インバウンド観光客からの認知度はまだ低い。海外展開することで、自社商品はもちろん、「横浜」「横浜のおいしいもの」を知ってもらい、横浜を盛り上げていきたい」と話す。店頭には商品だけでなく、横浜を紹介するバナーも設置した。

 崎陽軒を代表する「シウマイ」も、「横浜の名物を作ろう」との思いから生まれた商品。1928年の発売以来変わらないレシピで、国産の豚肉と干(ひ)帆立て貝柱を合わせ、「冷めてもおいしい風味」に仕上げているという。今回の催事では、常温で日持ちする「真空パックシウマイ」と「焼焼売(やきシウマイ)」(以上、15個入り、79.9香港ドル)を販売する。

 目玉商品として香港では初めて販売する月餅も用意。同社の「横濱月餅」は、日本では中秋節に関係なく通年販売しているが、香港人にとって月餅は中秋節の時期の食べ物であることから、過去の横浜フェアでは販売していなかった。今回は「日本の月餅が香港人に響くかどうかを検証したい」と考え、月餅の販売を想定して中秋節に合わせた時期に催事期間を設定した。

「横濱月餅」(8個入り、269.9香港ドル)は、小豆味、栗味、宇治抹茶味、黒ゴマ味の4種類を詰め合わせた商品。定番の小豆味や栗味には、北海道産小豆を使用。香港の一般的な月餅はラードを使うが、同商品はラードの代わりにバターを使った皮で和風あんを包み、「和菓子のような味に仕上げている」という。一人でも食べきれるよう、香港の伝統的な月餅よりも小さいサイズにしているのも特徴。

 ほかにも、過去の催事で人気が高かった、レトルトの「帆立がゆ」(47.9香港ドル)、「カニがゆ」(49.9香港ドル)など合計9品をラインアップ。「真空パックシウマイ」「横濱かりぃ」「帆立がゆ」「カニがゆ」を詰め合わせ、オリジナルトートバッグを付けた「横浜セット」(239.9香港ドル)も個数限定で販売する。

 期間中は毎日試食販売を行い、全ての商品を試食できる。レオンさんは「月餅、シューマイ、かゆなど、香港人にとって身近な食べ物だからこそ、実際に試食してもらうことで、ローカルの商品との違いや日本ブランドならではの味わいを、香港の人たちにも体験してもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は8時30分~22時30分(試食販売は11時30分~18時30分)。9月18日まで。

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