香港で初となる「Mister Donut(ミスタードーナツ)」1号店が10月26日、尖沙咀駅直結のショッピングモール「K11 Art Mall」(尖沙咀河内道18 号 K11Art Mall 地下1 階B103A)にオープンする。香港のフランチャイジーとなる、物流・飲食関連事業を展開するDragon Circle Enterprise社が9月10日、発表した。
同ブランドはアメリカ発祥のドーナツチェーンで、現在のマスターフランチャイザーは日本のダスキン。日本での展開は1971年に始まり、現在では日本国内に1000店舗以上を構えるほか、海外は台湾、インドネシア、フィリピン、タイ、シンガポールにも展開している。
香港にはこれまで未進出だったが、日本ブランドに関心が高い香港人にとっては香港進出が期待されてきたブランドの一つで、インターネット情報サイト「U Lifestyle」のアンケート「香港にオープンしてほしい飲食店ランキング」(2021年)で8 位になるなど、認知度は高かった。
香港出店については、ダスキンが今年3月、ミスタードーナツ事業の香港展開におけるDragon Circleとのマスターフランチャイズ契約締結を発表。Dragon CirclenのCEO、Fanny Su(ファニー・スー)さんは、香港で日系スイーツブランド「シャトレーゼ」のフランチャイズ経営も手がける会社のCEOでもあり、ダスキンは「高い店舗運営力と多店舗展開に必要な物件開発力が期待できる」としていた。香港進出発表後、香港内ではSNSなどを中心に大きな話題となり、1号店の出店場所がどこになるのか注目されていた。
2003年に発売を始めた「ポン・デ・リング」は、昨年5月にオープンしたシンガポール1 号店でも一番の人気商品になるなど、発売から20 年を経た今もなお不動の人気商品となっている。香港では、これらの定番商品を主軸に、フライオイルと独自のドーナツミックスで商品展開を図っていく予定。
今回香港でのオープンに当たっても日本同様、「全ての商品を手作りで提供すること」にこだわり、「品質の均一性と日本本来の味わいを追求する」という。
ファニーさんは「当ブランドならでは特別なドーナツミックスで作るドーナツは、これまでは日本まで行かなければ食べられなかったため、多くの香港人が日本を訪問した際に体験していたと思う。これから、このドーナツを香港人の日常に紹介できることがとてもうれしい」と期待を込める。