回転ずしの「がってん寿司(ずし)」(Shop No.G15, G/F, AEON STYLE Kornhill, Kornhill Plaza (South), 2 Kornhill Road, Quarry Bay, Hong Kong)が9月12日、香港・太古の「イオンスタイル康怡」にオープンした。日本で同ブランドを展開するアールディーシーが香港現地法人「RDC Hong Kong」を立ち上げ展開する。
同ブランドは「市場直送・店内調理」を掲げ、ネタを職人の手で調理し、手頃な価格で提供することにこだわってきた。店名にもある「合点承知」を合言葉とし、活気ある接客も特徴としている。中国、韓国、台湾、フィリピンなどにも進出しており、現在は国内外合わせて133店舗を構える。
店内はシンプルな内装で、4人がけ、6人がけのボックス席とカウンター席を合わせて76席を用意。注文はタッチパネルでオーダーを受け付ける。事前予約は受けず、店頭での発券機で対応する。
香港でも日本の店舗と変わらないクオリティーを再現することを前提とし、輸入可能な食材は極力日本から輸入する。商品構成は、日本のメニューをベースとしながらも香港人の好みに合わせてアレンジし、香港限定の商品も用意した。「香港の回転ずしの競合店に比べて、日本からの鮮魚に力を入れ、品ぞろえを豊富にしているのが売り」だという。
例えば、マグロ類は日本ではミナミマグロを使うが、香港では地中海から空輸で直輸入する本マグロを使用。「本鮪(マグロ)赤身」(45香港ドル)や「漬けまぐろ(醤漬呑拿魚)」(35香港ドル)など9種類を用意する。
香港人の好みに合わせて、「あわび(アワビ魚)」「うなぎロール(ウナギ魚巻)」(以上30香港ドル)、「海鮮こぼれ巻き(巨盛海鮮巻)」(60香港ドル)など、日本の通常メニューにはない香港限定の商品も開発。香港人が好むサーモンも「厚切サーモン(厚切三文魚)」(30香港ドル)などをそろえた。
「自家製厚焼き卵」(18香港ドル)、「あら汁(味噌魚湯)」(30香港ドル)などのすし以外のメニューや、「がってんプリン(Gatten布甸)」(18香港ドル)などのデザートも日本同様、幅広く用意する。今後、日本の店舗で実施しているマグロの解体ショーイベントも検討しているという。
海外事業部部長の高田知典さんは「香港はアジアや世界のハブであり、今後アジアからさらに世界へ進出、展開していくにあたり中心となる場所と捉え、以前から出店を検討していた。香港の店から、アジアや世界へがってん寿司の文化や情報を発信できること、世界各地からの観光客の来店にも期待している」と話す。「香港の洗練された食文化の中で、がってん寿司のこだわりの商品や、がってん寿司ならではの日本らしい活気ある店内の雰囲気やサービスが香港でも評価されば」とも。
営業時間は11時~22時。