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香港の中秋節、ビクトリアパークでランタン展示始まる

ビクトリアパークでスタートしたランタンの展示

ビクトリアパークでスタートしたランタンの展示

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 今年は9月17日に中秋節を迎える香港で12日、最大規模のランタン展示を行うビクトリアパークでのイベントが始まった。中秋節は、中国の文化暦の中で最も重要な行事の一つで、旧暦8月15日の満月の日を祝うものだが、太陰暦とグレゴリオ暦は一致しないことから、日付は毎年異なる。

大坑(Tai Hang)で開催される「ファイヤードラゴンダンス」

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 ビクトリアパークでは18日まで、サッカーコート6面を使ってイベントを行う。展示テーマは「Charm in the Air: Chinese Style, Hong Kong Flair」。「衣・食・住・交」という日常生活の4大要素に、伝統的なランタンと現代的なランタンのデザインを融合させた。パークの中心にそびえる高さ約12メートルの「Timeless Chinese Brocades」は中国の伝統的な唐衣と七宝をモチーフにしたもので、中国の伝統的な衣装の美しいスタイルを表現。今では少なくなった香港を代表する地元のオープンエアのレストラン(通称「大牌●」)と地元の本格的な料理を形作ったランタンもあり、香港のユニークな食文化を表現した。アンティークな中庭の家に入ることができるランタンもあり、中国の伝統的な建築文化を感じることができるようにする。パンダの装飾を施すランタンは、四川省紫公市の職人が中国古代建築の楼閣や建物をモチーフにした制作した。

 ほかにも、高さ7.5メートルの学生による「創造の芽吹きの木」を表現したランタン、花布ショー、マスコットキャットウオークショー、中秋節マーケット、鶯歌舞踊、民俗歌舞、火龍舞踊パレード、伝統工芸実演などの催しを繰り広げる。点灯時間は18時30分~23時で、中秋節の17日は24時まで延長する。

 16日~18日は3夜連続で、大坑(Tai Hang)の「ファ イヤードラゴンダンス」も開催する。無形文化遺産に指定されている同イベントは、300人を超えるパフォーマーが、全長67メートルの巨大な 火竜を華麗に振り回し、大坑地区の碁盤の目になっている通りを練り歩くもの。竜は「珍珠草」と いう植物のわらで作られたもので、約1万2000本の線香で覆われた火竜が踊り続ける。今年は銅鑼湾道までエリアを拡大するほか、約1万個のLEDライトを使う小さなファイアドラゴンを手に100人ほどの子どもたちも練り歩く。

 中秋節当日の17日の夜には、灣仔付近を基点として、ビクトリア・ハーバー上空で中秋節をテーマにしたドローンショーも開催。月とウサギや竜を形作るドローンが香港の夜空を演出。電飾で光るトラムを2台走行させたり、電子看板なども各所に設置したりして中秋節を盛り上げる。

 香港文化センター前の広場では、「Dragon Palace on the Moon」と題したインタラクティブな照明インスタレーションを展開。辰(たつ)年の今年、中秋節を共に祝う喜びに満ちた小竜たちのダンスを表現する。10月6日まで。

 ●=木へんに當

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