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大正時代がテーマの「知延屋」 アイドルタイムにセットメニュー提供開始

今年5月に上環にオープンした大正時代がテーマの「知延屋」 

今年5月に上環にオープンした大正時代がテーマの「知延屋」 

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 今年5月に香港・上環のグルメストリート歌賦街にオープンした「知延屋」(G/F, 12 Gough Street Central TEL:6132 9989)が9月6日、アフタヌーンティーセット「優惠下午茶餐」の提供を始めた。

すき焼きには和牛や日本の卵を使う

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 香港ではランチ後の時間帯にアフタヌーンティーメニューとして、ランチより安い価格のセットメニューを展開するのが一般的。香港人だけで運営している同店は、日本の大正時代からインスピレーションを得たレストランで「大正ロマンの香りを漂わせた」という。店名に「延」の文字には「日本の知恵を引き継ぐ」という意味を込めた。大正時代の家の生活様式は日本の伝統とは異なり、畳の代わりにフローリングも登場した時代だが、アニメ『鬼滅の刃』は大正時代を舞台にしていることなどもあり、意外と香港人にも認知されている。

 入り口のドアもガラスをはめ込み、そこに「知延屋」と店名を縦書きでプリントしている。書体も大正時代に使われていたものから採用した。店内は、いわゆる洋風インテリアとは一味違う「和洋折衷」に重きを置いたという。レトロなカラーフィルムランプや「すずらん灯」をかたどった照明などを店内に設置する。

 メニューはすき焼きや牛丼などだが、これも大正時代を意識したもの。すき焼きの元祖は、明治の初め文明開化の風潮に乗って「牛鍋(ぎゅうなべ)」と呼ばれる料理とされ、関東を中心に広がり、大正時代になって全国で「すき焼き」と呼ばれて普及したとも言われる。同店の姉妹店に銅鑼湾で営業する、すき焼き、しゃぶしゃぶ店「本延鍋物」があることから、同店レシピで調理する。

 ベースとなるスープは昆布とかつおだしのスープか関東風のすき焼きスープかを選び、メインをA4の黒毛和牛赤身(168香港ドル)か肩ロース(238香港ドル)、宮崎の黒豚(138香港ドル)から選ぶ。丼は黒毛和牛丼(168香港ドル)、炙(あぶ)り牛肉丼、宮崎黒豚肉丼(以上108香港ドル)。13時30分以降は同じサイズの丼で、黒毛和牛丼=138香港ドル、炙り牛肉丼=98香港ドル、宮崎黒豚肉丼=88香港ドルになる。アフタヌーンティーメニューとして提供するセットの内容は通常メニューから小鉢やサラダなどを省き、コーラをドリンクとして付けた定食だ。木の盆にのせ、厚手の紙を使った箸袋などは通常時間帯と同じスタイルで提供する。

 ゼネラルマネジャーの林嘉櫻さんは「日本にもよく行くが、オープンに当たり、大正時代についていろいろと調べた。将来的には他の場所にも店を出したい」と意気込む。

 営業時間は12時~21時(アフタヌーンティーメニューの提供は13時30分~16時30分)。

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