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香港島人気のタイ料理店「Samsen」が3店舗目 念願の中環に新店舗

香港島で人気のタイ料理店「Samsen」が10月23日、中環の安蘭街に3号店をオープンした

香港島で人気のタイ料理店「Samsen」が10月23日、中環の安蘭街に3号店をオープンした

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 香港島で人気のタイ料理店「Samsen」が10月23日、中環の安蘭街に3店舗目をオープンした。金融、商業エリアが広がる皇后大道中の人混みから1区画奥まった安蘭街にある同店は、バンコクのチャイナタウンのにぎわいを「素朴でシック」な店内に再現している。

新メニューの、カレー粉で海鮮を炒めた「泰式?哩粉炒海鮮」

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 中環店は、内装はタイル張りの床、レトロなポスターが貼られたコンクリート壁、カラーガラスパネルの収納ユニット、格子天井、つり下げ式観葉植物、ペンダントライトなどが取り付けられている。多方面で活躍するアーティスト、 Chris Kong(クリス・コング)さんが手がけた壁一面のアートワークは、タイのビンテージ・グラフィックに80年代のアーバン・カルチャーと現代のストリート・カルチャーをミックスしたもの。バンコクの蚤(のみ)の市で見つけたビンテージのオブジェが、タイで愛されている道端の食堂の多くで見られるような「温かくカジュアルで活気のある雰囲気」をさらに盛り上げている。

 同店が香港でタイ料理の人気店となった理由の一つは「本物志向と親しみやすさ」。2016年に灣仔に1号店を出して人気となり、2019年に上環に2号店をオープンして以来、共同創業者のベラ・コング(Bella Kong)さとオーストラリア出身のアダム・クリフ(Adam Cliff)シェフがタッグを組み、営業を続けてきたが、「今回、中環に出店したいという長年の夢がかなう。もともとこの安蘭街には注目していた。その中で天井が高いなど、私たちが探していた条件を全て満たしていたのは、ここが唯一の場所だった」と話す。

 看板メニューは、濃厚でとろみのあるスープと和牛を組み合わせたヌードル「招牌泰式和牛濃湯粉 (Samsen Wagyu Beef Boat noodle soup )」で、元々、運河やバンコクの旧市街のロングテールボートで提供されていたもの。「クイッティオルア(kway teow reua)」(通称「ボート・ヌードル」)と呼ばれる。新鮮なハーブ、カリカリに焼いた豚の皮、クレソンを入れ、4時間以上かけて作る香ばしいスープが肝となるメニューだ。

 ほかにも、「カオソーイ」と呼ばれるカレーヌードル「泰式●●鶏麺(khao soi curried chicken noodles) 」、カニチャーハン「蟹肉炒(fried rice of crab meat) 」などの人気メニューを確立してきた。

 中環店の定番になりそうな新メニューは、小さめのカキとスプリングオニオンのクリスピーオムレツ「泰式酥脆●仔煎(crispy omelette of baby oysters & spring onions)」で、外はカリッと、中は弾力感もある。アサリのような貝をチリソースで炒めた「泰式金不換辣椒膏炒花甲皇」、オリーブ入りの豚肉チャーハン「招牌泰式肉碎黑橄欖炒飯Wok fried rice of pork & Chinese olives」やポメロと車エビのサラダ「泰式紅寶石蜜柚子虎蝦沙律(Ruby pomelo and tiger prawn salad)」、カレー粉で炒めた海鮮「泰式●●粉炒海鮮」などの新メニューのほか、セントラル限定のデザートなども用意する。

 アダムシェフは「私たちのメニューにはパッタイやチャーハンもあるが、定番に加え、通常はバンコクの街角でしか食べられないような料理を香港で紹介していきたい」と話す。フレッシュフルーツスムージーなどの定番以外に、ライチ&ココナツギムレット、チェンマイサワーなどの新カクテルや、よりワインの種類なども豊富にそろえる。

 営業時間は、ディナー=18時~22時(金曜・土曜は23時まで)。オープン当初はディナーのみ営業し、ランチは後日、予定。月曜定休。現在、灣仔店と同様、予約は受け付けておらず、ウオークインのみ。

 ●●=口へんに加、口へんに厘、●=虫へんに可。

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