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香港に新ルートのオープントップバス アートと文化の名所巡る

芸術や文化の名所を巡る観光バス「H1S HKアート・ディスカバリー」が3月17日より運航開始

芸術や文化の名所を巡る観光バス「H1S HKアート・ディスカバリー」が3月17日より運航開始

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 香港内でバス運行を手がけるシティバスと香港政府観光局が3月17日、香港の芸術や文化の名所を巡る新しいオープントップバス「H1S香港アートディスカバリー(H1S HK Art Discovery)」の運行を始めた。香港内で18のアートと文化に関連する場所に停車する天井が開いた2階建ての観光バスとなる。

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 このバスは5台あり、毎日11時45分から17時45分まで運行する。中環スターフェリー乗り場を起点として30分ごとに出発し、香港島と九龍の17カ所に停車した後、再び中環スターフェリー乗り場に戻るコースとなる。一周の所要時間は約80分で、どこでも乗降できるが、運賃は「片道」と「往復」の2種類を用意した。

 中環スターフェリー乗り場を出た後、バスは海沿いを西に上環のウエスタンマーケット「西港城」に向かう。この建物はビクトリア様式を用いたレンガ造りで、かつては市場として使われていたが、1991年にショッピングセンターとしてリニューアルし、中には雑貨店や生地を販売する店などがある。その後、バスは、骨董(こっとう)品やストリートアートで知られる荷李活道にある「ハリウッドロード公園(荷李活道公園)」に止まった後、香港最古の寺院で、文学と武道の神が祭られた寺「文武廟」に停車。次の停留所「卑利街」の近くには、第二次大戦後に警察宿舎として建設、使われていた施設を特区政府が2010年、芸術家支援施設として改装した「PMQ」がある。

 これに続く停留所「大館」は、香港の法律、司法、刑事制度の歴史を現代に伝える歴史遺産に生まれ変わった場所。旧中央警察署・中央裁判所、ビクトリア監獄を含む16の歴史的建造物を改修したアートスポットとして知られるが、この横を通った後、香港動植物公園に続く中環のにぎわいの中にあっても少し静かな通りである「泄蘭街」で下車もできる。ここから5分ほどの場所に、多くのギャラリーが入居する「H Queen's」もある。

 その後、大通りに出て、石造りの歴史ある建物があり、緑も広がる広場「皇后像廣場」を過ぎ、金鐘駅まで行く。さらに東の湾仔方面に向かい、香港返還記念モニュメントがある広場「金紫荊廣場」を通って、湾仔のフェリーターミナル「灣仔碼頭」を通った後、海底トンネルを通って九龍側に向かう。九龍に入ると、朝は太極拳をしている人がいたり、小鳥のさえずりが聞けたりする「九龍公園徑」から香港の新興アート地区である「西九文化區」に。ここには、M+、香港故宮文化博物館、戲曲中心、西九文化區がそろっている。その後、再び海底トンネルを通って香港島側に戻り、湾仔の大型展示会場「香港會議展覽中心」を通って、中環スターフェリー乗り場に戻る。

 片道運賃は、香港島から九龍まで、または九龍から香港島までの利用や香港島内や九龍半島内に乗降する場合、大人=47.6香港ドル、子ども・シニア23.8香港ドル。往復は乗車後一周する場合、大人=95.2香港ドル、子ども・シニア=47.6香港ドル。支払い方法はオクトパスや電子決済で、乗車時と降車時にタップして支払う。現金払いにも対応。

 併せて、同社は「シティバス」の全路線が24時間乗り放題になる「デイライダー」観光パス特別版を198香港ドルで販売する。通常のシティバスに加え、今回のH1S香港アートディスカバリーも運行時間内であれば自由に利用できる。「Hong Kong City Sightseeing」のウェブサイトやモバイルアプリで販売する。

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