香港・大角咀で海の神の生誕祝う祭り-150メートルのドラゴンダンスも

メーンステージでは中国伝統芸能を中心に住民たちがパフォーマンスを披露

メーンステージでは中国伝統芸能を中心に住民たちがパフォーマンスを披露

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 香港・九龍半島の東側大角咀(ダイコッククチョイ)エリアで香港漁民にあつく信仰されている海の神の生誕を祝う「大角咀廟会(びょうえ)」が3月2日、開催された。毎年3月の第1日曜日に開かれ、今年で10回目。

1000人を超える住民が屋外で祝宴

 大きなくちばしを意味する同エリアの名前は、100年以上前は海岸線であり、細いくちばしのような岬だったことに由来する。西九龍の埋め立てで現在は内陸となり、フェリー埠頭(ふとう)が消滅した地域に当たる。同祭は、洪聖生誕の伝統を引き継ぎ、観光客や各界の人々に大角咀を知ってもらうことを目的として毎年開催している下町の縁日のようなもの。

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 大角咀福全街の洪聖廟は、元々界限街と大角咀道が交わるあたりの福全郷にあったが、20世紀前半に政府の区画整理で街道沿いに移され、福全郷の歴史を残そうと廟前の街道が福全街と名付けられたという。

 同祭では道路を封鎖し、大角咀の福全街を中心に10時~21時30分に開催。プログラムは盛大なオープニングセレモニーから始まり、獅子舞やダンス、中国の伝統的な楽器を使ったパフォーマンス、ファッションショーなどをはじめ、ゲームや軽食の露店も。無料で若者や地域の人々に「オリジナル出店」としてのテントを提供し、ユニークで特色ある物を販売してもらうという試みがあるのも特徴。出店するだけでも大金を必要とする香港の通例とは異なる地域振興のイベントとして注目を集めている。

 18時を過ぎるとほとんどの露店は店じまいし、クロージングセレモニーの一つとして長さ500尺(約150メートル)のドラゴンダンスの舞でクライマックスを迎えた。その後、屋外の封鎖した道路に10人掛け132卓の大きな丸テーブルを並べ、巨大な金属の鍋に貝柱、エビ、干しガキ、しいたけ、鶏肉などをあふれんばかりに詰め込み煮込んだ鍋を食べるという住民たちの祝宴を開催。香港らしいプログラムとクロージングで幕を閉じた。