毎年恒例の「香港フラワーショー2014」が3月7日、銅鑼湾のビクトリアパークで始まった。主催は香港康楽及文化事務署(LCSD)。
今年のテーマフラワーとして選ばれたのは多年草の「カランコエ」。マダガスカルに集中するカラフルな花は、美しい葉や面白い株姿のものが多数あり変化に富む花。会場にはたくさんの鉢植えが並ぶ。会場全体ではおよそ35万の顕在植物が並べられ、テーマのカランコエも6種4万鉢を用意した。
ビクトリア公園の入り口を入ると正面に、10日ほど前に25校800人の生徒によって作られた「My Home Among the Corals」と題する作品が並び、3万に及ぶカランコエ、カーネーション、菊などの花で作られたキリン、カバなどが特徴的なコーナーがある。
全体のメーンテーマは「Blossoms of Joy(喜びの花)」。同展は一つのテーマに合わせて統一感のとれた会場を作るのではなく、テーマを意識した花の作品を競い合う点が特徴。小さいもので6メートル四方、大きいものでは20メートル近いテント付のブースの中に個性的な作品を並べ、花の種類もブースごとに違うため、場所を移動しながら異なる花の香りを楽しむこともできる。
ブースは建築署、土木工程拓展署、路政署などの香港の行政組織が出展するものや、オーシャンパークなど企業が出すもの、深セン、上海、北京、広州などの中国の行政組織や団体が出展するものがほとんど。鉢を並べるブースもあれば生け花を並べるブース、庭園風に仕上げたブースなど点でバラバラな個性を楽しむのも同展の醍醐味(だいごみ)だ。
期間中、多くの教育イベントやレクリエーション活動を予定するほか、小中学生を対象とした絵画コンテストや誰もが参加できる写真コンテスト、音楽などのパフォーマンス、緑化活動のワークショップ、ゲームなどさまざまなイベントが繰り広げられる。
フォトコンテストは6日に行われた「TVBアーティストとミス香港のポートレート」「花」「スナップショット」の3カテゴリーで開催。「花」「スナップショット」に関しては事前申し込みが不要だが、会場カウンターで大人=30香港ドル、学生、60歳以上のシニア=15香港ドルのエントリー費を別途支払う必要がある。
会場の一番外側にはマーケットが並び、洋ラン(20~60香港ドルなど)を中心に鉢植えや花の種、園芸用品などを販売するブースが並び、にぎわいを見せている。
開催時間は9時~21時。入場料は、大人=14香港ドル、子ども=7香港ドル。今月16日まで。