
香港最大級のスポーツイベント「渣打香港マラソン2026」が2026年1月18日に開催される。9月8日10時、公式サイトで一般ランナーの受け付けが始まる。
主催は香港陸上競技会(HKAAA)、冠スポンサーはスタンダードチャータード銀行。フルマラソン、ハーフマラソン、10キロ、車いす部門に加え、今年は新たに「躍動少年●(Youth Run)」を前日の1月17日に啓德體育園で初開催することが決まった。若年層の参加促進を呼びかけるほか、家族向けイベントとして位置付ける。
定員は昨年同様、約7万4000人。参加資格や年齢区分、コース設定は例年通りで、障害者枠も設ける。抽選結果は10月中旬に発表し、当選者は指定期間内に参加費を支払うことで正式に登録が完了する。
今回の大会では、香港の国際都市としての魅力を発信するため海外プロモーションにも力を入れる。香港旅遊發展局と連携し、アジアや欧米のスポーツ旅行代理店を通じて海外ランナーの参加を促進。大会ロゴも刷新し、香港の地標とランナーの軌跡を融合させたデザインで「一起我們●更遠(Together We Run Further)」の精神を表現したという。
香港陸上競技会主席で、香港マラソン2026組織委員会でも主席を務める關祺(Kwan Kee)さんは「香港マラソンは、地元と国際の両方のランナーが交わる場。今年は特に長距離市場を意識した海外展開を強化し、競技レベルの向上とスポーツ経済の活性化を目指す」と話す。
スタンダードチャータード銀行の●惠儀(Mary Huen)CEO(香港兼大中華及北亞區行政總裁)は「渣打銀行は1997年の第1回大会から冠名スポンサーを務めており、香港が国際的なスポーツ都市としての地位を築く一助となってきた。今大会では『地元の小さな店を応援し、ランナーを支えよう(助小店●●手)』キャンペーンを通じて、地元の飲食店とランナーをつなぎ、地域経済にも貢献したい」とコメントする。
コースは啓德體育園へのコース移設も検討されていたものの、2026年大会での導入は見送られ、昨年同様のコースとなる。香港島と九龍半島を結ぶダイナミックな都市型ルートを中心に、フルマラソンは尖沙咀の彌敦道をスタートし、旺角から西九龍公路を経て青馬大橋へと向かい、折り返して香港島の銅鑼灣でフィニッシュ。ハーフマラソンは西九龍から青葵公路までの往復の後、最後はフルマラソンと同じく、西区海底隧道を通り、中環、灣仔などを抜けて銅鑼湾のビクトリアパークがゴールとなる。
10キロは昨年変更されたルートを踏襲する。炮台山にあるバイパスの入り口付近がスタート。香港島のみに設定され、都市のランドマークを巡るルートは海外ランナーにも人気が高いという。
エントリー費は、フルマラソン=香港居住者600香港ドル、海外90米ドル、ハーフマラソン=同520香港ドル、同85米ドル、10キロマラソン=同420香港ドル、同70米ドル、車いすマラソン(定員60人)=同350香港ドル、海外60米ドル。
賞金総額は31万4,800米ドル(約4,625万円)で、フルマラソン1位には6万5,000米ドル(約955万円)、2位は3万米ドル(約440万円)、3位は1万5,000米ドル(220万円)。10位まで賞金を用意する。
参加資格は、フルマラソンが2026年の時点で20歳以上、2024年1月1日~2024年7月31日の期間に開催された香港マラソン、香港ローカルのマラソン、10キロ以上の海外マラソンで最低一つの大会は完走していること(完走時間を提出する必要あり、推定完走時間も要提出)。ハーフマラソンと10キロは、2025年の時点で16歳以上、こちらも推定完走時間を提出する。
一般エントリー登録の受付期間は9月8日10時~17日19時で抽選となる。結果発表は9月23日14時と10月3日14時の2回に分けて行う。
●=足へんに包、●=示へんに四に羽、●●=手へんに掌、足へんに包。