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香港・啓徳で「無限復活!不只是打機展」 ビデオゲーム文化の歩みを紹介

香港でもゲームは人気が高い。啓徳でビデオゲームの歴史をひもとく

香港でもゲームは人気が高い。啓徳でビデオゲームの歴史をひもとく

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 香港・啓徳の大型複合施設「AIRSIDE」内のギャラリー「GATE33藝文館」(312, 3/F, Airside, 2 Concorde Road, Kai Tak, Kowloon)で現在、香港のビデオゲーム文化の軌跡をたどる展覧会「無限復活! 不只是打機展(Restart! Beyond Gaming Exhibition)」が開催されている。

コレクターが提供した300種類のゲームカセットで埋め尽くされた壁

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 AIRSIDEは1998年に閉設された旧啓徳空港跡地に位置し、展覧会会場の「GATE33藝文館」は空港のゲート番号「1~32」に続く「33」を名前に付け、「新たな旅と新しい視点への期待」を込めて企画展などを展開するエリア。総面積は3000平方フィートで、「香港クリエーティブ産業の拠点」を目標とし、展覧会のほかローカルデザイナーやアーティストによるワークショップなども行い、地域の芸術の発展を推進している。

 同展は6つのエリアで構成し、香港におけるビデオゲームが「娯楽の枠を超えて独自の文化として根付いてきた過程」をさまざまな視点で分析する。「Memories and Popular Culture(思い出とポップカルチャー)」エリアには「Atari 2600」「ファミリーコンピュータ」など各年代を代表する家庭用ゲーム機を展示する。

 「Collection(コレクション)」エリアには、コレクターが提供した300種類のゲームカセットで埋め尽くした壁が登場。ユニークなパッケージデザインやイラストを楽しむことができるようにした。

 「Craftsmanship(職人技)」エリアにはゲーム機の修理や改造に使われた工具や部品を紹介するほか、香港のゲーム電子工業をテーマにしたインスタレーションを展開する。

 「Relationships(関係)」エリアには、香港のゲームセンターを再現。会場で提供するコインで相手と対戦できる「ワンコインゲーム」を設置し、かつて街の至る所に存在した香港のゲームセンター文化を再現。そのほか、香港発のビデオゲーム「リトルファイター2」作者のマルティ・ウォンさん(Marti Wong)の原画や、同ゲーム内の人気スポット九龍城寨にAIRSIDE限定シーンを追加した25周年記念版を公開している。

 「Progress(進歩)」エリアには展覧会限定ゲームの体験を用意した。今回の展覧会のため、マルチメディアアーティストの林宏澤(ダニエル・ラム)さんと呉逸傑(エドワード・ン)さんが、来場者の動きを感知しブラウン管テレビのキャラクターを操作できる体験型インスタレーションを制作した。

 「Anytime(いつでも)」エリアには、マルチメディアアーティスト・韓家俊(セス・ホン)さんの作品「RIGID BODY」を展示。会場内の特定のポイントで来場者の姿をデジタル化し、他の参加者とともにディスプレーに表示する。「会場自体がゲームである」というコンセプトを通じ、ゲームが日々の生活や成長と密接に結びついてきたことや「ゲームは既に生活の一部」というメッセージを表現している。

 併せて、香港のビデオゲーム文化に関連したドット絵のグッズも販売している。

 開館時間は、月曜~木曜=12時~20時、金曜~日曜=11時~21時。入場無料。11月9日まで。

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