北京で16年間にわたり愛され、北京を一望できる眺望なども人気のレストラン「Migas(ミガス)」が1月12日、初の海外店舗となる「Migas Hong Kong」(5/F, H Queen’s, 80 Queen’s Road Central, Central, Hong Kong)を中環駅近くの「H Queen’s」にオープンした。出店先は24階建てのアート&ダイニング複合ビルで、ギャラリーが集まり、上層階にはミシュラン級レストランが入居するアートハブ として設計されている。香港の飲食グループ Elite Concepts とのジョイントベンチャーによる出店で、域外進出するのは今回が初めてとなる。
北アフリカで使われる伝統的なマリネソースを加えた牛フィレ肉の串焼き「Chermoula Beef Tenderloin Brochette」
同店は、レストラン、バー、ミュージックラウンジを一体化し、地中海の市場(mercado)を思わせる活気と色彩を空間全体に取り入れた。店内デザインはスペインのPichiglas Studioのアルフォンソ・デ・ラ・フエンテ(Alfonso de la Fuente)さんが手がけ、地中海の自然素材や流線的なフォルム、夕暮れを思わせる温かな色調が特徴。バルセロナ式のタパスを楽しみながら昼下がりから夕方にかけて飲む「La Vermuteria(ベルムテリア)」、屋外テラス、ライブクッキングを行うキッチン、時間帯によって雰囲気が変化するミュージックラウンジなど、さまざまな体験を提供する。ランチから、アペリティーボ、ディナー、深夜のカクテルと音楽まで、時間帯によって異なる用途を満たす空間として設計したという。
料理は、毎朝届く新鮮な食材を中心に構成し、ソーセージやマリネ、ソース類などその多くを店内で手づくりにこだわる。スペイン、フランス、レバント、北アフリカの要素を取り入れたモダン地中海料理を展開する。
キッチンを率いるのは、Migas Group のジャロッド・ヴァービアック(Jarrod Verbiak)シェフ。世界各地で20年以上の経験を持ち、昼は軽やかなプレート、夜はシェアスタイルのしっかりした料理へとメニュー構成を監修する。香港とマカオで経験を積んだ李兆峰(Li Siu Fung)シェフも加わり、ローカルの嗜好(しこう)を踏まえた味わいに仕上げた。
看板となるのは、香り高い炭火で焼き上げるグリル料理。ゆっくりと火を通しながら燻香をまとわせることで、地中海料理の素朴さと現代的なアプローチを両立させている。
ランチタイムには、月替わりの3コースランチ(268香港ドル)を提供する。市場で仕入れる旬の食材を中心に構成し、季節感を重視したメニューを並べる。例えば、ヒヨコマメとカボチャの甘みを生かした滑らかなフムス「Chickpeas & Pumpkin Hummus」や、卵黄のコクがアクセントとなるタルタル「Steak Tartare with Poached Egg Yolk」、サフランルイユとイカ墨アイオリを添えたタコのブロシェット「Smoked Paprika Octopus Brochette」などを昼のコースメニューとして用意した。
ディナーでは、よりボリューム感のあるシェアスタイルの料理が中心となる。タラとアサリを煮込んだ地中海風タジン「Cod & Clams Tagine」やスパイスの効いたハリッサヨーグルトとパセリを主役にしたサラダであるタブレを添えたビーフブロシェット「Chermoula Beef Tenderloin Brochette」のほか、炭火で焼き上げるプライムカットの肉料理「Josper-grilled Prime Cuts」などを提供する。
デザートは2品が人気メニューで、カラメル化したナッツで作るプラリネで香ばしさを加えた濃厚バスク風チーズケーキ「Praline Burnt Cheesecake」、蜂蜜を染み込ませたフィロ生地とピスタチオを重ねたサンデー「Baklava Sundae」など、地中海の甘味文化を取り入れた。
店内で仕込む調味料やハム、ソーセージ、パテなどの「シャルキュトリー」の販売も行う。
営業時間は12時~22時。