工業ビルが立ち並ぶ火炭にあり、中国の戦国時代から清朝まで、その当時の多くの食器や茶具・茶器を展示する「故事館(Cock Bowl Story House)」がショップスペースを新たに設けて2ヶ月が経った。
茶具の「紫砂壺」をはじめ、鳥柄が描かれた「公鶏碗」、日本で生産され中国向けに輸出された茶わんなど、1000点以上のアンティークな品をそろえる。
故事館のオープンは6年前。「何気なく集めてきた食器が増えてきたので、スペースを設けて多くの人に見てもらおうと思ったのがきっかけ」とオーナーの梁さん。だんだんと知られるようになってきたが、堅いイメージのある博物館とは違うスタイルで、食器を見るだけではなく手に取って吟味し、好きなものを買って帰るという楽しい場所にしていきたいとショップを設けた。
「全て宝物だが、店にあるものは全部売るよ」と梁さん。陶器や茶器の歴史を学べる展示スペースを引き続き運営しながら、今後は開放感があって気軽に入れるショップも広めていく。
営業時間は金曜~日曜の13時~18時(平日は完全予約制)。