日本のすし文化を再解釈し手巻きに焦点を当てた飲食店「Roru Baru」(G/F, 100 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong)が3月16日にグランドオープンした。東京の手巻き文化に香港の食文化を融合させた新しいすし体験を提供する。
東京の効率的で日常的な手巻き文化を取り入れつつ、「香港らしい遊び心」を加えたという空間が特徴。店名は「ロールバール」とカタカナでも表記し、ユーモラスで親しみやすい響きを持たせた。店内は花こう岩の壁を残し、灣仔の歴史的建築の趣を生かしながら、LED照明で東京のストリートカルチャーを表現。昼は効率的に食事を楽しんでもらい、夜は温かみのある照明でゆったりと過ごせる場へと変化させる。
厨房を率いるのはJoey Chanシェフ。中国本土、香港、英国、オーストラリアでの生活経験を持ち、伝統的な江戸前技法に加え、四川料理や英国中華料理の要素を取り入れた独自のスタイルを築いてきた。「麻辣葱花呑拿魚」(68香港ドル)など、四川風味を生かしたメニューも展開する。カリフォルニアロールへの愛着や西洋的アレンジも反映し、すしの可能性を広げた。手巻きは「多様で創造的、かつ日常的に楽しめるフォーマット」と捉え、「おまかせのように堅苦しくなく、気軽に味わえる形式で考えた」という。
米はすし酢との相性を考え、日本産よりやや乾いた仕上がりのベトナム産の日本米を使う。日本産にこだわらない理由としては、同店が日本の伝統を大切にしながらも、クリエーティブ性を出すために乾燥度と食感でベトナム産を選んだという。
しそは日本から直輸入し、香りと食感にこだわった。代表的な手巻きとしては、ロブスターの身にアボカドと天ぷらの食感を重ね、濃厚さを出した一品「龍蝦炸彈」や、香港の避風塘料理をすし手巻きに昇華させた「避風塘軟殼蟹」(同68香港ドル)など「奇抜なもの」で勝負する。
大蝦をココナツ粉で揚げ、青カレーソースで仕上げた軽やかな「椰子蝦」(58香港ドル)、シソの葉やかんきつしょうゆを組み合わせるなど、鮮魚のうまみを引き立てる工夫を凝らす。
昼の時間帯(平日12時~15時)には、セットランチも提供。全てのセットには「日替わりウエルカムバイト」「日替わりスープ」「シーザーサラダ」が付く。日替わりで内容が変わるちらしずし「日替わりバラちらし」(168香港ドル)、マグロを赤身、ネギトロ、大トロ、シラスで構成した「マグロ尽くし」(258香港ドル)、ズワイガニ、イクラ、7日間熟成のメダイ、大トロ、ホタテ、アカエビ、サーモン、赤身、ウニを盛り込んだ「デラックス」(298香港ドル)などを用意した。
夜はさらに幅広いメニューを展開。みそ汁「味噌(みそ)湯」、「枝豆」(以上48香港ドル)、ウナギの天ぷら「天婦羅鱚」(88香港ドル)、ネギトロ「葱花呑拿魚蓉」(88香港ドル)、ポテトサラダ「薯仔沙律」(78香港ドル)などをそろえる。
手巻きセットは「4本セット」(218香港ドル)から「7本セット」(428香港ドル)まで用意し、ホタテ、ハマチ、サーモン、麻辣味のネギトロ、ロブスターとアボカドの「龍蝦炸彈」、ウナギ卵焼きなどを組み合わせた。前菜と7本の手巻き・デザートが付く「シェフズピック」(588香港ドル)もある。
クラシックロールでは、「赤身」「タイ」(以上68香港ドル)、「サーモン」(58香港ドル)、「ホタテ」(78香港ドル)、「ウナギ」(68香港ドル)をアラカルトでそろえた。シグネチャーロールとして「アカエビ」(78香港ドル)や、「和牛」(108香港ドル)もある。
ドリンクは、玄米茶やほうじ茶(各38香港ドル)に加え、ドラフトビール(78香港ドル)、角ハイボール(88香港ドル)、梅酒ハイ、週替わりカクテル(以上88香港ドル)など、「手巻きとの相性を考えた」というラインアップをそろえる。「Draught & Go」をコンセプトに、生ビール、日本酒、ハイボールを「素早く」提供する。すし手巻きとの相性を重視したカクテルも開発中だという。夜はさらに、ドラフト日本酒(198香港ドル)、「Sari Black」(588香港ドル)や「Sari Black Magnum」(988香港ドル)などの「特別な」日本酒も提供する。
営業時間は12時~22時(金曜・土曜は24時まで)。日曜定休。