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香港で「スタジオジブリ・レイアウト展」開催へ-手描きのラフ画1300点公開

オープニングセレモニーにはスタジオジブリ星野康二社長と一緒にカオナシも登場

オープニングセレモニーにはスタジオジブリ星野康二社長と一緒にカオナシも登場

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 2008年より日本全国で開催されてきた「スタジオジブリ・レイアウト展(吉ト力工作室場面設計手稿展・高畑勲與宮崎駿動畫的秘密)」が5月14日から、沙田の香港文化博物館(1 Man Lam Rd, Sha Tin)で開催される。同館と三鷹の森ジブリ美術館の共催。

トトロのレイアウト画(提供写真)My Neighbor Totoro /1988(関連画像)

 スタジオジブリは1985年に設立され、デジタル技術の発展が進む中でも、手描きの伝統的な手法を踏襲した高畑監督と宮崎監督のこだわりに香港のファンも多い。開催に先立ちメディア向けに開かれた内覧会とオープニングセレモニーには約70社のメディアが集まり、宮崎アニメの人気の高さを証明した。

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 香港会場では、エスカレーター階上の1階を大きく使って展示スペースが設けられ、タイトルごとにラフ画を壁に並べて展示している。展示点数は1300点以上。さまざまなシーンの基となった画を見ながらアニメ内の残像が結びつくように構成している。いくつもの工程があり、限られた時間の中で制作するアニメ現場の様子を垣間見ることができ、全体像を捉え背景など省略する部分もあれば、細部へのこだわりには余念がない様子も窺える。

 例えば「千と千尋の神隠し」に登場するカエル男の服の袖に生まれるしわへの指摘やオクサレ様の雨のしぶきが自然になるように細かく指示をしたコメントなど、詳細部分への指示コメントや、登場人物の位置、場面設定や登場人物の動きなどがレイアウト画に書かれた直筆コメントなどを通して見ることができる。一部は直筆コメントの内容を多言語に翻訳して、香港会場を訪れる人が理解しやすいように展示。繁体字と英語の字幕付きの宮崎駿監督のインタビュー映像も流す。

 展示作品はスタジオジブリの初期作品「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」、最新作「かぐや姫の物語」に至るまで長年の宮崎アニメを網羅する。ジブリ作品以前の高畑・宮崎アニメの貴重なレイアウトも展示し、「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「未来少年コナン」「名探偵ホームズ」「じゃりン子チエ」など、懐かしの名作群のレイアウトも数多く展示する。

 開催時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。火曜休館。入場料は、大人=20香港ドル、子ども=10香港ドル(水曜日は半額)。8月31日まで。