香港にエノテカ新店舗-九龍駅のエレメンツ内に

オープンを記念し人気銘柄のセールも実施中のエレメンツ店

オープンを記念し人気銘柄のセールも実施中のエレメンツ店

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 九龍駅直結のエレメンツ内(1091A, Elements, 1Austin Road West, Kowloon)に6月13日、ワインショップ「エノテカ」(東京都港区)の香港7号店がオープンした。

整然とディスプレイされたワインの数々

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 2008年に香港進出した同店。売場面積は約 24坪。タワーマンションが立ち並ぶ同エリアは日本人も多く、これまでのエリアとは少し異なる住宅事情を意識。多店舗展開になるにつれて、中環のifc店ではショップ横にテイスティングを楽しめるバーエリアを設けるなど新しい試みに取り組む。

 間口を広く白を基調にした明るい内装に仕上げた店では、100ドル台後半のものから最高級品まで、ボルドー、ブルゴーニュのハイクオリティなワイン、イタリアワインやシャンパーニュまでを豊富にそろえる。

 同社が香港政府の掲げるワインハブ化政策、中国への進出などを意識しながら香港に進出した頃と比較すると、ここ5年の間に市場は大きく成長し、成熟期に入りつつあるワイン市場だが、小売りで大きな幅を利かせるハチソンワンポア系列の「ワトソンズ・ワインセラー」とは異なり、同社のワインの特徴は「社員が直接ワイナリーと関係性を作りながら厳選されたアイテムを紹介すること」にある。

 オープンに先立ち、香港法人のゼネラルマネジャーも務める塩飽隆典さんは「中国へ続く西側の導線に店を置きたいという考えがあり、かつ近隣エリアに購買力があるレジデンスがあることも決め手となった」とその出店の背景を語る。「ワイン業界全体について香港に進出したときと比較すると、最高級品の売り上げはやや停滞感があるものの、総売上高では伸び、裾野(すその)が広がっている」と分析する。

 「弊社が高級なものだけを扱っているというイメージが先行している様子も目の当たりにするが、決してそうではなくカジュアルに楽しめるものから高級品まで豊富な種類があることを訴えていきたい」と話し、今後の香港市場に向けては「店舗という形だけに捕らわれず、世界中の優秀なワイナリーが提供してくれるエノテカのワインを楽しめる顧客接点を増やしていきたい」とも。

 すでにオープンから1週間の間にも「他店とは異なり、夜20時になっても購買力がある。スーパーの目の前という立地も大きく貢献している」と同社香港法人の広報石田さんは話す。

 同店ではオープニングセールとして各種商品を特別価格で用意しているほか、6月27日~2週間にわたり、少量生産の良質シャンパンとされる「ブティックシャンパン」の試飲会も企画している。

 営業時間は10時~21時。

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