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香港の「ケンコー食品ラーメン」、冬に向けおでんメニュー始まる

日本のラーメン屋の佇まいを意識してデザインした店舗外観

日本のラーメン屋の佇まいを意識してデザインした店舗外観

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 昨年のオープン以来、在港日本人から人気の高いラーメン店「ケンコー食品ラーメン」(Shop B,C,D, G/F., Welly Building, 97 Wellington Street, Central, Hong Kong Tel: 2328-4766)が11月4日、冬の季節に合わせておでん販売を始めた。

大根、たまご、ちくわなどおでんの定番が6品

 「ラーメンを食べても健康に」をテーマに、とんこつスープで有名な博多の長浜ラーメンを提供する。麺にはダイエットや美肌に効果があるといわれ、ビタミンB1などが含まれている小麦粉の一種、全粒粉を混ぜる。また細いものが多い博多の麺を平たくすることでスープが麺に絡みやすさせて提供する。とんこつスープの特徴であるこってりした味をではなく、カツオ節のほか梅肉などを使用してあっさりとしてくどくない味に仕上げ、健康を気遣う。煮込み時間は計5時間を2日間。

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 定番のとんこつラーメン(68香港ドル)は、麺の太さ、硬さ、ネギやニンニク、エッセンシャルオイルなどはお好みで選べる。さらにホウレン草、キャベツ、煮玉子、のり、白ネギ、チャーシュー2枚というトッピングを追加することもできる(各8~20香港ドル)。

 冬のメニューとしてスタートしたおでんはじっくり煮込むことでスープの味をしっかりと具に染み込ませる。大根、ごぼう巻き、ちくわ、こんぶ、卵、さつま揚げ、こんにゃくの6つの具材を62香港ドルでセット販売する。このほか、おでんに合わせて熱かん(38香港ドル)も扱い始めた。

 店長の山崎光泰さんは福岡のラーメン店で働いていたが日系のラーメン店で働くため来港。その時、店に来たお客さんの出資を受けてケンコー食品ラーメンを立ち上げる機会を得たという。今では昼間に行列ができるほどの人気店だが「経営が厳しいときは何度もやめようと思うときがあった」と語り、開店当初の赤字が続きで苦労した日々を振り返る。しかしこだわりの味を続けていくことでメディアでも紹介され、口コミでも広がり黒字化。また、あわせて1つからでも宅配する弁当(100香港ドル)は、今では常連客が100を越え、安定した収入源の確保になっているという。

 オープンに当たり、店のデザインや食料器材などの確保は容易だったが、もっとも苦労したのが人材集めだったという。「今でも苦労している。遅刻を繰り返すとか、何の連絡してこないとか…難しいですね」と苦笑いの山崎さん。「怒り過ぎないように気をつけている」とも。

 人材を育てる上で、一番大変なのがとんこつスープ。チェーン店で使用されることの多い固形のスープを使えば味は安定するが、ラーメン職人としての譲れない一線を越えてしまうと自家製にこだわる。「毎日入ってくるとんこつは、部位も太さも違い、軟骨の量、付随する脂肪の量などが毎日違う。それを見極めながら安定した味を出すのは経験だけ」と話す。

 「スープ作りには探究心旺盛かどうかなどの性格面もあるので味のセンスが良くてもおいしく、ぶれのないスープを作れるとは限らない」と人材育成の難しさを語る。

 営業時間=11時30分~23時。日曜定休。

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