香港に8店舗を展開するフランスの洋菓子店「ポール ラファイエット(PAUL LAFAYET)」が11月3日、この秋オープンした中環ifc(国際金融中心)店(Shop 1104B, Podium Level One, ifc Mall)でローフケーキの限定販売を始めた。
同店の香港進出は2010年、小売店としては初めてマカロンを扱うショップをオープンした。クリームブリュレやマカロンを中心に一躍人気を集め、その後洋菓子の名店がパリから進出するきっかけにもなったといわれる。
マカロンはチョコレート、バニラ、ピスタチオ、パッションフルーツ、ラズベリーなど18種類(20ドル/個)を用意し、ケーキはクリームブリュレ、ティラミス、ミルフィーユ、チョコレートクラックランなど全16種類(45香港ドル)で、味だけでなく、色や風合い、容器にも気を配り芸術品のように仕上げる。ホールケーキもストロベリータルトやレッドフルーツムースケーキなど、15種類(320香港ドル)を販売する。
創業者のトニー・ヨネス(Toni Younes)さんは2000年にパリで起業し、10年をかけてアジアに進出。フランスとアジアを飛びながら、アジアビジネスを組み立てた。香港で販売するものは、毎日香港で製造しフレッシュな状態で販売するのが特長。
長男でパリ出身の若きシェフメルヴァン・ユネス(Merwann Younes)さんは、2013年から香港に拠点を移し、フランスの伝統的な原則を守るだけでなく、アジアで受け入れてもらうために、多数のフレーバーを考案するなど同社の製造工場で試行錯誤を重ねる。
「最高の素材だけを使う」という信条のもと、チョコレートとバニラエッセンスはマダガスカル産、アーモンドはバレンシアとプロバンス、クリームとバターはフランスのノルマンディー産を使い、栽培品種・生産方法にこだわった安心で上質な生産者の顔が見えるシングルオリジンの物も使って毎日香港で製造する。
アップルストア隣りに今秋オープンしたばかりのifc店でのみ取り扱うローフケーキは、パウンドケーキに比べ「柔らかい口当たりと程よい甘さで朝食にぴったりの商品」という。種類は「キャラメルヘーゼルナッツ」、小さなマンゴーキューブが入った「マンゴートロピカル」、「アップルシナモン」、「バナナチョコレート」、「抹茶ウオールナッツ」、「バナナチョコレート」、バニラとチョコレートの「クラシックマーブル」など全7種類。2切れ25香港ドルで販売する。ローフケーキは数量限定(なくなり次第終了)。
営業時間は8時~21時(土曜・日曜・休日10時~)。