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香港に日本の高級果物を扱うデザート店-わずか7坪の店に香港女性が行列

カップもイタリアスタイルのものを使用し、日本食材を使いながらも西洋風の要素を加えた

カップもイタリアスタイルのものを使用し、日本食材を使いながらも西洋風の要素を加えた

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 銅鑼湾のファッションウォーク(Shop F-9, 1/F, 11-19 Great George Street, Fashion Walk, Hong Kong Tel: 2897 1118)に昨年12月にオープンした「i CREMERiA (イ・クレメリア)」に現在、若い女性が連日行列を作っている。

店頭に置かれた高知の和菓子各種

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 高知の高級マスクメロンや京都森半の宇治抹茶を使用したパフェなどの高級スイーツを扱う同店は、日本の食材を基本としたスイーツ各種を販売しながらも、店名からも分かるとおり、店舗はイタリアの街角をイメージした内装に仕上げた。壁には絵を掛け、7坪という限られたスペースを有効に使おうとイタリアのエスプレッソカフェにあるような、少し斜めに腰を休めるレザー製のベンチを備える。

 「ティファニーのように1000万円するものが売っている雰囲気の中で1~2万円のものを買う特別感をスイーツの世界でも作りだしたい」と語るのは、吉岡雅裕さん。吉岡社長は、アンテプリマでイタリア、香港など海外勤務を経て、その後もサマンサタバサで働くなどアパレル業界出身であることを生かし、スイーツ店にファッション的な要素を取り込んでいる。

 高知産のマスクメロンを半分に切り、ソフトクリームを載せたインパクトのあるメーンアイテム、高知産プレミアムメロンソフトクリームパフェ(180香港ドル)や博多のあまおうを使ったソフトクリームパフェ(79香港ドル)のほか、京都宇治抹茶のソフトクリーム(38香港ドル)などを用意した。沢渡の茶大福を載せた抹茶パフェも。店頭には現在、「銀不老豆」や「田野屋塩二郎の塩」など、高知ならではの食材で作った土産品も並んでいる。

 すし屋のように、その場で選んで、作って出すライブ感も演出しようと、店頭には整然と並べたフルーツが入った箱を置き、「お好み」で希望も伝えられるような雰囲気づくりにも注力する。
「客が群がる様子をみて、混雑時は公共スペース部分にテーブルやいすを設置してよい許可も出た」とビル側が応援する体制にもっていくことができた様子だ。

 出店目標は2020年までにアジアに100店舗体制をめざす。「将来的には店舗が増えても、各店の店長が日本各地の良いものをセレクトして自分の店におけるような個性あるセレクトショップのような業態を目指したい」と吉岡さん。

 営業時間は11時~23時。

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