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香港にウイスキーバー新店 ウイスキーブーム到来背景に既存店刷新

ウイスキーが並ぶバーカウンター

ウイスキーが並ぶバーカウンター

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 香港・尖沙咀のカクテルバーが拡張して5月、ウイスキーバー「BUTLER」(6/F, Mody House, 30 Mody Road, Tsim Sha Tsui Tel: 2723-4318)として同ビルの6階にオープンした。香港のウイスキーブームを背景に人気が集まっている。

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 香港の酒類市場はビールが最も大きなシェアを持ち、ワインが続く。金額ベースは16億5493万米ドルの市場額のうち、ウイスキーは3億6754米ドルで前年比10.7%増加を記録しているが、投資の意味でのコレクションも多い。2週間に1度の割合で頻繁にウイスキーオークションも開催されている。

 もともと同じビルには同名のカクテルバーがあり、そこでもウイスキーを提供してきたが、オーナーかつバーテンダーの内田雅之さんは拡張の話があった際に違うコンセプトを打ち出す方が良いと考え、ウイスキーをテーマにしたフロアを開店することとなった。ウイスキーバーは香港にも徐々に増えつつあるが、香港島の方が圧倒的に多く、オーナーがコレクションを持っていて始めるケースも多いという。内田さんは「ここではウイスキーのテイスティングセット(3杯260香港ドル程度~)も用意し、ウイスキーについて、楽しみながら勉強もできる場所にしたい」とオープンの経緯を話す。

 店内はカウンターが9席と壁側に3人掛けのスペースを2つ用意した。照明や席間隔にも気を遣い、グラスは日本のうすはりを用意して氷の感覚や音色を追求し、氷は透明なもので提供する。200本程度を並べるが、徐々に増やしていき、倍の数は目指したいという。

 ブルイックラディ(BRUICHLADDICH)は、スコットランドの蒸留所。何度も閉鎖の危機に追い込まれそうになりながらも、現在でもスコットランド産の大麦100%を使い、1881年創業当時の機械で職人たちが丁寧に蒸留。「ピート感が強いのに飲みやすい」という。イギリスのサッチャー元首相が好んだと言われる「グレンファークラス(GLENFARCLAS)」など、要望があれば一つ一つの銘柄についての解説を添えながら、楽しませてくれるスタイルだ。

 「その時の心と体の状態によって味の感じ方は違う」と内田さん。20時30分まではミニマムチャージもなく気軽に楽しめるようにしたという。日曜日もオープンするという新しい試みも。同タイミングで姉妹店の「BAR BUTLER SHELTER」も中環に開店し、ここでもウイスキーを提供する。

 営業時間は18時30分~翌3時。(日曜=17時30分~翌1時30分)月曜定休。

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